ハッシュタグも登場「パーマ男子」が増えている訳 アジア人の枠を超えて「韓流パーマ」が人気に
こうした憧れの対象となる特徴(この場合は男性パーマ)は、ソーシャルメディアで拡散される。
ロサンゼルス在住で、LGBTQで、サービス業に従事するブレンダン・ノジさんさん(25)は、新型コロナコロナウィルスがまん延した初期の頃、隔離中にネットでこのヘアスタイルに出会った。
美容院に行く前に、彼は確実に宿題をこなした。『イカゲーム』の俳優コン・ユ、『パチンコ』の俳優イ・ミンホ、K-POP男性グループのBTSなどのリポジトリを参考のために編集していたのだ。
そして、2020年6月に初めてパーマをかけてから、ノジさんはさらに10回もパーマをかけている。「自分のカールしたヘアスタイルが大好き」と彼は語る。「とても自信を持てるようになった」。
「ウェーブは個性を加えてくれる。もっと自分らしくなるような気がする」
「派手だけれども、極端な派手さではない」
もちろん、パーマはアメリカ人にとって知らないものではない。ヘアバンド。ヘアスプレー。逆毛。アメリカでは、1980年代はヘアスタイルのことで最も記憶に残る10年だった。この頃テレビをつけると、しっかりとふくらんだ、かなり大きい巻き毛を目にした。このヘアスタイルは、毛にダメージを与えているようで、保湿が必要だったが。
が、過度に固まって、過度にふくらんだアメリカのそれとは異なり、「韓国のパーマ」ははるかに繊細だ。自然さをアピールするので、ほとんど目立たない。
サウスカロライナ州グリーンビルに住む19歳の学生、ベン・ドゥオンさんは、自分の緩いウェーブを「派手だけれども、極端な派手さではない」と表現する。彼が2回目にパーマをかけるのに同行した2人の友人は、彼のヘアスタイルを見て自分も試す気になったという。
ニューヨーク市在住のアナリスト、タイラー・ジャンさん(26歳)は、世界には2種類の人しかいないが、それはヘアスタイルを理解している人と理解していない人だ、と語る。