ハッシュタグも登場「パーマ男子」が増えている訳 アジア人の枠を超えて「韓流パーマ」が人気に
インスタグラムに広告がなく、ミレニアル世代がまだフェイスブックを使用していた2010年代初頭には、男性バンドのBigBangとSHINee、「江南スタイル」の歌手Psyが活躍し、ドラマシリーズは「Boys Over Flowers」が放送された。テレビのストリーミングブームとパンデミックが起きた2020年代には、TikTok、BTS、K-POPガールズグループのBLACKPINK、「イカゲーム」が登場した。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、アメリカの主要な報道機関やトークショーの司会者は、整形手術で「白人のように見える」ことを望む韓国人に話題の焦点を当てていた、と李准教授は指摘する(例えば、アジア人が二重まぶたの手術を受けることに強い関心を持つアメリカ人がいた)。
「現在に話を進めると、このような傾向がすべて変わり、『韓国人らしい』ものが対象になっていることが確認できる」と彼女は述べ、こう続ける。「この変化はまさに、韓国のポップカルチャーの人気が爆発し、世界的なセンセーションを巻き起こしたことを照らし出していると考えられる」。
ロスでもニューヨークでもパーマのオーダーが急増
ロサンゼルスを拠点とするヘアスタジオであるNaamzaは2018年に設立され、2020年以前にメンズパーマは事業の30%しか占めていなかった。今日、その割合は2倍以上になっていると、Naamzaのマネージャーハン・キムさんは説明する。一方、ニューヨーク市の美容院「Salon Jatel」では、メンズパーマのオーダー数が2021年の1〜3月は4件だったが、2023年の同時期には22件に急増したという。
エリック・アンブリッツさんがパーマをかけたきっかけは、何か新しいことに挑戦したいという願望だった。「私の髪はとても太くてまっすぐなので、カールにするのはとても楽しかった」と語る。彼は、メキシコ系アメリカ人でカリフォルニア州オックスナードにある実家のトラック輸送会社で働いている。「別人になったようだ」。
一方、中国・カンボジア系アメリカ人であるノーンさんのような多くの人にとって、似たような髪型をしているアジアの男性有名人は参考にしがいがあった。「K-POPアイドルに似合うなら、私たちにも似合うに違いない」と彼は断言する。
3か月ごとに美容室で約300ドルを費やしているジャンさんはこう言う。「使えるだけの収入があるのなら、韓国アイドルのようになりたくない?」。
(C)2023 The New York Times
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