「2浪で東大不合格」兄に劣等感持つ彼が叶えた夢 宇宙の研究が夢、馬鹿にされても努力し続けた

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ずっと劣等感を持ち続けた彼が最後に叶えた夢とは(写真: プラナ / PIXTA)
浪人という選択を取る人が20年前と比べて2分の1になっている現在。「浪人してでも、志望する大学に行きたい」という人が減っている一方で、浪人生活を経験したことで、人生が変わった人もいます。自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した濱井正吾さんが、さまざまな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったこと・頑張れた理由などを追求していきます。今回は兄が東京大学に合格したことで、自身も東大を目指し続けるも、成績が伸びずに2浪して東京理科大学に進学。その後念願かなって東京大学大学院に進学し、現在JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同研究をしているあおさんに話を聞きました。

自分の周りにいる優秀な人たちと比較し、劣等感を抱いた経験はないでしょうか。

多くの人はいい地位にまで上り詰めたり、功績を残しても、ついつい他人と自分を比較してしまうと思います。「親は大手企業だけど自分は中堅企業だ」、「親族はみんな東大なのに自分は落ちて早慶だ」など、大人になっても強い自己否定感を抱く人も珍しくないでしょう。

周りに馬鹿にされても東大を目指し続けた

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今回お話を聞いたあおさんも、中学受験で第一志望に受かり、東京大学に合格したエリートの兄と自分自身を比較し、つねに劣等感を抱いていました。

兄の姿を見て、彼も東大に行きたいと思うようになり、周りに馬鹿にされる絶望的な偏差値でも、必死に勉強を続けました。2浪して東大は不合格だったものの、東京理科大学に進学。その後も猛勉強を続けたすえに、大学院の受験で24歳で東京大学への進学をかなえ、自身のコンプレックスを克服したのです。

どうして諦めずに夢に向かって突き進めたのか。長い間何が彼自身を支え続けたのでしょうか。

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