前回の記事で、「低い声」と「声の幅」が、カリスマ力を上げるとご紹介したが、今回は、あなたのリーダーシップを格段に高める、強い声の作り方~実践編! ブロードウェイのミュージカルスターやハリウッド俳優らが実践する「“秘密”のボイストレーニング」の一コマをお見せしよう。
女優アン・ハサウェイが通ったアクティングスクール
何の因果か、人様にエラそうな講釈を垂れ、プレゼンのノウハウなどをコーチングする立場になってしまったが、筆者はそもそも、人前で話すことが大の苦手だった。
新聞記者だったこともあり、何を話すか、といったコンテンツ作りにかけては、若干の知見はあったのだが、とにかく人前に出るのは「恥ずかしい」という意識が先に立ってしまっていた。特に自信がなかったのが、「声」だ。「通りが悪い、聞こえづらい」とよく言われ、日本でもボイストレーニングなるものに通ってはみたものの、なかなか効果を実感できなかった。
そこで渡米後、あらゆるコミュニケーションのエキスパートのドアを叩き、教えを乞う「コミュニケーション・ブートキャンプ」の一環として、「声の改造」に取り組んでみることにした。その「道場」となったのが、ブロードウェイの近くにある、アクティングスクール「バローグループ」だ。
あのアン・ハサウェイが通い、演技の基礎を学んだという紹介をホームページで見て、ミーハー根性が刺激されたというのが選んだ理由。「自分もあんな風に」などという浅はかな思いはなかったが、1デシベルでも声に力をつけたかった。
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