「年金寿命」をのばす!意外と知らない8つの秘策 少しでも多くお得に!FPに聞いた年金を増やす方法

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■60歳のAさんが月収10万円のパートで増える年金額

(厚生年金に加入できるのは月収8万8000円以上、週の労働時間が20時間以上、雇用期間は2か月以上)
◆収入は年120万円
◆支払う厚生年金保険料は月8967円
※これ以外に健康保険料や雇用保険料が差し引かれる

→1年働くと厚生年金は年6577円増額
 →5年働くと厚生年金は年3万2885円増額

【確認すべきはこんな人!】
□働けるうちは働きたい
□年金だけでなく、収入も増やしたい

秘策5『時代は自分年金60歳前後は新NISA』

公的年金制度以外を利用して老後資金を増やすなら、候補に挙がるのはiDeCoかつみたてNISA。菅野さんは50代前半ならどちらでもいいが、50代後半ならつみたてNISAをすすめる。

「iDeCoに加入できるのは65歳まで(条件あり)なので、加入年数が短いとメリットをそれほど享受できません。掛け金に対する所得税の優遇も、自身で所得税を払っていない専業主婦や扶養内のパートだとメリットがありません。

また、口座の運用などには手数料がかかるので、“塵つも”に注意したいところです。ただ、iDeCoではお金を引き出せるのは60歳以降。『貯まったお金をつい使いたくなる』人にはストッパーになります。一方、つみたてNISAは何歳からでも入れて、引き出しはいつでも自由です」

つみたてNISAは利益に対して税金がかからない期間が'23年内に始めると20年間だが、'24年以降は無期限に。法改正で使い勝手がさらによくなり、ライフプランに合わせた老後資金作りがしやすい制度といえる。

iDeCoもNISAもおすすめできるのは、引き出す時期について、余裕を持って考えられる人。

「リスクが低い商品をそろえているとはいえ、両者ともに投資。リーマン・ショックのようなことがあれば目減りしてしまいます。その場合、ある程度持ち直すまで、引き出すことを待てるかが鍵です」

“60歳になったら必ずこの資金が必要だ”という人だと、タイミング次第でメリットが享受できない可能性がある。

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