「年金寿命」をのばす!意外と知らない8つの秘策 少しでも多くお得に!FPに聞いた年金を増やす方法
「受給開始年齢65歳、70歳で受給総額を比較すると、70歳受給開始の人の総額が上回るのは82歳です。平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳なので、数字だけ見ると“お得”と言えるのは最晩年になってからですが、老後の暮らしは人それぞれ。
“お得”だけではなく、自分が重視するのが将来の安心感なのか、当面の生活費なのかなど、考えて選択しましょう」
□現状は、生活資金が工面できる
□多少は生活を切り詰めても将来の安心を重視したい
秘策4『60歳から働いて厚生年金額を上乗せする』
年金を増やす最も有効な方法が、60歳以降も働き、厚生年金に加入すること。
折しも'22年10月から厚生年金をはじめとする社会保険に加入できる枠が拡大。企業規模100人超、2か月を超える継続勤務の見込みがあればパートでも厚生年金に加入できるようになった。'24年には企業規模50人超の企業にも加入対象が広がる見込みだ。パートをする場合は、そこも重視すべき。
とはいえ、夫の扶養なら社会保険料はゼロ。支払い損なのでは……。
「基本の考え方は、『将来まったく働けなくなったときに、もらえる年金は少しでも多いほうがよい』ということ。そのためには、働けるうちに働いて収入を得て、納められる年金保険料はなるべく納付し、将来に備える。そうすることが、ゆとりある自分らしい老後につながります」