GW後に職場に蔓延「5月6月病」すぐできる対策 挨拶に「相手を認めている一言」を付け加える

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GW後にやってくる「5月病」「6月病」の原因と、今すぐできる対策を紹介(写真:takeuchi masato/PIXTA)
新年度から1カ月が経過したGW後、急に社員のやる気がなくなる、いわゆる「5月病・6月病」。環境変化によるストレスが原因となって現れるといわれ、新入社員の早期退職やうつの入り口ともなるという。やる気を持って入ってきた部下や同僚がそうならないために、周りは何ができるのか。職場風土改善の専門家である中村英泰氏の著作『社員がやる気をなくす瞬間 間違いだらけの職場づくり』から一部抜粋し、加筆・再編集して、その対策法を考えます。

「5月病」「6月病」は、風邪のように、突然ウイルスがやってきて急に発症するというものではありません。それまでのストレスや疲労の積み重ねがあふれ出て症状となって現れると言われています。

実際に5月病、6月病を自覚する社員の方の相談を聞いていると、それは慣れによる怠慢や手を抜くさぼりとは異なり、仕事を通じて積み重なった「やる気をなくす瞬間」が、GW後に無気力という症状となって現れたというケースが多いように感じます。

組織における重要な戦力ともなる若手や同僚を、新年度早々に失わないためにも、まずは、その「やる気」をなくす原因を知り取り除くことが職場には求められます。

社員がやる気を取り戻す「3つのポイント」

人のやる気=モチベーションを上げるための要因を、心理学においては動機付けといいます。

その動機付けには、「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の2種類があります。

「外発的動機付け」は、仕事において、企業側が設定した職位や報酬を得ようとして、湧き上がるものです。代表的なものでいえば、昇格や報酬、希望する部署・地域への異動などの物理的報酬が挙げられます。そしてもう1つの「内発的動機付け」とは、内面から湧き起こる、個人の興味や関心、そこから生まれるやりがいなどのことです。

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