GW後に職場に蔓延「5月6月病」すぐできる対策 挨拶に「相手を認めている一言」を付け加える
5月病、6月病に関していえば、この内発的動機付けに原因があることがほとんどです。
内発的動機付けを促す要素について、心理学者で自己決定理論を提唱したデシ氏とリチャード・Mライアン氏は、次の3つを持つことが大切だと述べています。
①自分はこれができるという「有能感」
②自分自身の計画に沿って目的に向けて行動しているという「自律性」
③同じ目標をめざす仲間とのコミュニケーションや刺激をしあう「関係性」
さらに、これら3つについて、組織と個人のように固有の目的が共有されている関係性において優れたネットワークを築いていることが、よりよい有能感、自律性を育んでいくことを示唆しています。
関係性が変わる最強のあいさつ
このような考えに加え、私の経験値も踏まえると、関係性の構築がまず1つやれることではないかと考えます。かといって、最初から飲みニケーションをはかろうとしたり、面談をして話を聞いてみたりするというのは、会社や職場に対して、負の印象を持っている状態では、「いきなり何がはじまるんだ……」と身構えてしまってうまく話せなかったり、かえって不信感をいだかせて逆効果になったりしかねません。
そこで、まずは、あいさつから変えてみることをおすすめします。
たかがあいさつと思われるかもしれませんが、あいさつは、関係性が築けていなかったり、深められていなかったりする相手にも関係なく、毎日、くり返し、気軽にできる絶好の接触機会です。
きちんと聞こえる声で行うあいさつは、プラスのイメージになります。あいさつは、心理的な距離を縮めるために人が生み出した最強のツールなのです。あいさつを単に儀礼的で形式的なもので終わらせていては勿体ないです。
次の3つの段階を意識して、あいさつにプラスアルファ付け加えてはいかがでしょうか。
例を参考に段階を上げていくことで、互いの関係をつなぐ信頼のフックの大きさが格段に変わっていくのが、実感できると思います。
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