「40代で老害」当てはまると危険な「2つの傾向」 老人脳にならないための簡単で有効な対策
ただ、もちろん、すべての人がこうなってしまうわけではなく、人によって振れ幅が大きいです。
脳の状態をいつまでも若く保てる人は、脳の老化をゆるやかにしたり、若返らせる工夫をしています。
何もしないと自然に脳は老化しますが、脳を活性化させ老人脳を遅らせる方法はありますので、この記事の最後で紹介することをぜひトライしてみてください。
前述で見てきたように、老人脳にならないためには、客観的視点と共感力を鍛えることが有効です。ここでは、簡単に取り組める方法を紹介します。
自分のことだけ話していたら要注意
共感脳が衰えて「人の気持ちを読む能力」が落ちてしまうと、人と会話をする場面で自分の話ばかりして、相手の話をほとんど聞いていない、相手に興味を示さないなどの特徴が出てきます。
自分のことばかり話す人、いますよね。そういう人は要注意です。
もし、自分の話ばかりしてしまい、相手の気持ちを読んでいないなと気づいたら、それを直す方法があります。
「視線」に注目するという方法です。
自分の話をしている人の視線は、たいていの場合相手を見ているのではなく、相手と自分の間くらいを見ていることが多いです。相手をちゃんと見ないで話していることがほとんどです。
しかし、相手をちゃんと見ると、相手に意識が行きやすくなります。
視線が同じ場所に一定時間あると、集中力と記憶力まで上がることがわかっています。そうすると、相手のことを認知し、気持ちを読むこともしやすくなります。視線を相手にしっかり向けることが「気持ちを読む」ことにつながるのです。
ちょっとしたことなのですが、これだけで会話は変化します。
次に会話では、相手の話を聞くことも大切です。
それもただ聞くのではなく、うなずきながら聞くと、脳が活性化します。実際に私もよく講演会の参加者にやってもらうことがあります。人の話に対してうなずかないでいてもらう時間と、うなずきながら聞く時間をつくってもらいます。
すると、うなずかずに聞いている時間は相手の話があまり入っていかないのです。
一方でうなずきながら聞く時間は、話が面白いように頭に入っていきます。これは、うなずくことで脳のスイッチが入って、自動的に相手の話を聞こうとするモードになるからです。
私たちは過去に「うなずく動作をするのは、相手の話を理解したとき」という体験をしています。すると脳はそのことを覚えていて、うなずく動作をした瞬間に、脳がいま言われていることを理解しようとするスイッチが入ると考えられています。
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