「65歳の定年までいて何が悪い?」50代社員の憂鬱 「定年までいる社員」がダメなわけではない
「65歳の定年までいて何が悪いんだ?」
40歳を過ぎ、社内での自分の未来がほのかに見えてくると、「こうなりたい!」という気持ちよりも、「ああはなりたくない」といったアンチロールモデルばかりが頭に浮かびます。
「“言うだけ番長”のライン外のおじさん社員にはなりたくない!」
「小判鮫のように部長にくっついて歩く先輩を見て、あんな“ごますり男”にはなりたくない!」
「高い給料もらって『あとはよろしく!』と、定時に帰る“働かないおじさん”にはなりたくない!」
アンチロールモデルの脅威から逃れるには、転職こそが最善の道と思いがちです。ところが、毎日の仕事に追われているうちに時間だけが過ぎ、あっという間に50歳! セカンドキャリア研修という名の肩たたき研修を受けさせられ、「お先に!」と去っていく同期の送別会のメールが届き、焦る。……とにかく焦る。
しかし、翌日になれば、その焦りの輪郭がぼやけ、転職という2文字を胸に抱えつつも、昨日と同じ日常に甘んじている人のなんと多いことでしょうか。
高田さん(仮名)51歳もその1人。転職の準備を始めようと動き出したものの、あっという間に5年が過ぎてしまったそうです。
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