「気象予報の草分け」森田さんがたどり着いた境地 創業した会社は今100名超の気象予報士が所属
お天気キャスターの草分けで、1995年に国家資格である気象予報士の資格を取得した、森田正光氏。気象予報士は国家資格で、毎年合格率が5%前後と難関資格のひとつだ。
創業した気象会社ウェザーマップには現在、100人を超える気象予報士が所属している。気象予報士の将来性や魅力とは何か。
──今や気象予報士の活躍の場が広がっています。
20年前は地方のテレビ局が気象予報士のお天気キャスターを雇うことはほぼなかった。現在はいない局のほうが珍しく複数いる局も増えています。それだけ気象の情報が求められているのです。
気象会社も、私が始めた1990年代には20社ほどでしたが、現在は80社くらいまで増えました。最大手のウェザーニューズの売上高は200億円程度。気象庁の予算が約600億円、市場全体は1000億円規模と小さいですが、いろいろな業界に広がっています。
昔と同じ規模の台風でも今の被害はずっと小さい
──気象情報はどのように使われているのですか。
気象の情報自体が利益を生むというより、損失、損害を減らすことに使われています。冷夏なのにアイスクリームを増産してしまったら在庫を抱えて損失が出ますよね。私の会社も製造業、コンビニなどいろいろな業種に対し、気象情報を提供しています。
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