「アルファードのレクサス版」として2020年に登場したレクサス「LM」の2代目が発表された。
発表の場は上海モーターショーで、従来モデルと同様に中国が主な市場となるが、朗報なのは日本導入がアナウンスされたことだ。日本での発売は、2023年秋頃を予定しているという。
初代レクサス「LM」は2020年、中国専用車として発表された。レクサスのアイコンである「スピンドルグリル」が鎮座するそのスタイリングは、シルエットこそ「アルファード」にそっくりだが、その雰囲気はまごうことなくレクサスで、日本のユーザーからも導入の要望が多かったモデルだ。
中国では2000万円を超える価格で販売されていたため、中国から逆輸入した例はほとんどなかったが、カスタマイズ業者によってアルファードにレクサスLMの外装パーツを装着して販売された個体は多く、中古車情報サイトを見れば、何台もの“レクサスLM仕様”が掲載されている。それだけに、今回の日本導入予告のインパクトは大きい。
単なるモデルチェンジではない上級化
では、2023年4月18日に上海モーターショーでお披露目された新型レクサスLMは、どんなクルマであろうか。それは見てのとおり、「最新のレクサスのデザインと技術が採用された新型アルファード」である。
そう、このクルマは6月にも発売されると見られる新型アルファードが、ベースなのだ。ここから新型LMを詳しく見ていくが、そこから新型アルファードの姿も透けて見えてくるだろう。
車名のLMは「ラグジュアリームーバー」の意。アルファード エグゼクティブラウンジのさらに上をゆく、高級ミニバンだ。それだけに、新型LMも単なるフルモデルチェンジではなく、さらなる高級化・上級化が図られている。
スタイリングは、「スピンドルグリル」から「スピンドルボディ」へと進化したフロントマスクに、まず目が行く。サイドビューはフェンダーやボディラインに抑揚がつけられ、伸びやかな印象になった。また、これまでボディ色であったAピラーとセンターピラーはブラックアウト。
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