「オデッセイ」中国製でも再販が必要だったワケ 数は売れなくても必要な高価格モデルの役割
「オデッセイ」が復活する――。
ホンダは2023年4月7日、2021年末をもって販売を終了していたオデッセイの販売を2023年冬から再開することを明らかにした。
オデッセイといえば1994年に初代がデビューし、一世を風靡した3列シートのミニバンだ。しかし、世の中のトレンドの変化によって販売台数も減少し、2021年末に日本での生産を終了。それにともなって、国内販売を終えていた。登場から4半世紀を経て役割をまっとうし、幕を閉じたと思われていたモデルだ。
そんなオデッセイがブランクを経て復活することになるのだが、興味深いのは販売予定のモデルが「フルモデルチェンジした新型」ではなく「これまで売っていたモデルを改良しての再販」ということである。
復活と聞いて「ついに新型」と興奮した人は肩透かしを食らった気分になるものの、とはいえ従来モデルから変更される部分もあるのでまずはそこから確認しておこう。
本革シートを標準装備に
スタイリングは基本的に従来モデルと同様で、フロントグリルなどをリフレッシュするにとどまる。フロントグリルは、上部のガーニッシュや横方向の桟が細くなり、その数が4本から5本に変更されている。
新たなグレードとして、フロントグリルやドアミラー、アルミホイール、リアコンビネーションランプ、テールゲートガーニッシュなどがブラック基調になる「BLACK EDITION」が追加となった。
一方、インテリアは本革シートを標準装備とし、2列目シート周辺が進化。
車体中央寄りのアームレストがトレー付きの大型タイプに変わるほか、左右シート間に折り畳み式のセンターテーブルが追加されている。この2列目シートにはシートヒーターも組み込まれ、快適性が高められた。
加えてスマートフォンの変化に対応して充電環境にも手が入り、ワイヤレス充電器が新たに採用されたほか、USBポートはセンターコンソールボックスに急速充電対応のタイプA、2列目にタイプCが用意され利便性を向上。運転環境では、ギアセレクターがホンダの最新タイプとなるボタン式となったことが新しい。
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