「レクサス版アルファード」日本導入発表の衝撃 2000万円級「レクサス新型LM」中国で初公開

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このラグジュアリー極まる後席シートには、アームレストとオットマンにもシートヒーターを内蔵。また、乗員と周辺温度を検知する後席専用の「温熱感IRマトリクスセンサー」により、乗員の顔、胸、大腿、下腿の体の部位を4つに分けて温熱感(温かさ/冷たさ)を推定し、エアコンやシートヒーターなどを一括コントロールするという。

「LEXUS初採用」をうたう「リヤクライメートコンシェルジュ」は、エアコン/シートポジション/サンシェード/照明などを統合制御する機能だ。

2分割式のグラスルーフが採用される(写真:トヨタ自動車)

高級車で大切な静粛性(静かさ)については、「外部からの音を完全にシャットアウトするのではなく、音の適度な反射により空間の広がりを感じさせる工夫を施しました」と言う。具体的には、ルーフヘッドライニングの積層構成を見直しあえて“非吸音化”することで、心地よい静粛性に仕上げているそうだ。

日本での価格は1500~2000万円超か?

メカニズム面では、先進予防安全技術「Lexus Safety System +」にくわえ、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の機能「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」と、「アドバンストパーク(リモート機能付)」の採用が公表された。いずれも、RXなどで採用済みの技術・機能である。

パワートレインについては、2.4リッター直列4気筒ターボハイブリッドシステム(eAxle)と2.5リッター直列4気筒ハイブリッドシステム(E-Four/FF)の2種類の存在が明らかにされている。おそらく、新型アルファードもこのパワートレインを搭載してくるのだろう。もしかしたら、プラグインハイブリッドの用意もあるのかもしれない。

日本では2023年秋頃発売を予定(写真:トヨタ自動車)

新型LMが日本にやってくるとなれば、気になるのはその価格だ。現行アルファードの最高価格は、800万円に迫る。「ランドクルーザー300(510~770万円)」と「レクサスLX(1250~1800万円)」の価格差を考えれば、新型LMが1500万円程度になることは想像にかたくない。ちなみに、トヨタブランドの最高峰「センチュリー」は、2008万円だ。

しかし、アルファードのエグゼクティブラウンジが、あれだけVIPの送迎車として人気を得たことを考えれば、たとえ2000万円級になっても売れるのではないか。一般のユーザーにはあまり関係のない世界であるが、新型LMが2023年の注目車になることは間違いないだろう。

木谷 宗義 自動車編集者

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きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

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