「レクサス版アルファード」日本導入発表の衝撃 2000万円級「レクサス新型LM」中国で初公開

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サイドウインドウは一部がリヤに回り込むようなデザインとなったことで、Dピラーもボディ色は一部のみになっている。全体に、ピラーの存在感が抑えられ、ルーフが浮いて見えるようなデザインとなったことが新しい。このピラーの処理は一部、新型アルファードにも採用されるものと思われる。

お披露目された車両には「LM500h」のエンブレムがつく(写真:トヨタ自動車)

リヤは、コンビネーションランプがカーブを描いて左右につながるデザインに。エンブレムは、「L」のマークではなく、最新の「RX」や「NX」で採用されたように「LEXUS」の文字が並ぶ。

ボディサイズは、全長5215mm×全幅1890mm×全高1955mと、従来型より全長で85mm、全幅で40mm拡大された。ホイールサイズは、17インチと19インチが用意されるという。

VIPのための4シーター

レクサスLMのハイライトは、エクステリアよりも豪華さが追求されたインテリアにあるだろう。インストルメントパネルは、多層構造の立体的な形状から、面で構成されたシンプルなスタイルに改められた。

公式では、「モダンで広がりのある空間の中にLEXUSのコックピット思想『Tazuna Concept』を採用、シンプルなインパネとコンソールにより運転に集中できる環境を実現しました」と説明される。

インストルメントパネルをシンプルに仕上げるのが近年のトレンド(写真:トヨタ自動車)

たしかに、インストルメントパネル両端がドアへとつながり広々感を演出する手法や、オープンポア仕上げのマットなウッドパネルは、最近のトレンドでありモダンさを感じさせるものだ。大型のディスプレイを採用し、物理的なスイッチを減らしたことも、シンプルさやモダンさを感じさせる一因となっている。

注目のシートレイアウトは、3列シートの6/7座仕様と2列シートの4座仕様をラインナップ。2列目シートの豪華さに目を奪われるが、3列目シートがよりしっかり形状になったことにも注目したい。

「パーソナル感とプライバシー性を高めた」という4座仕様では、リヤ席前方に48インチのも大型ワイドディスプレイを備えたパーティションを配置。

4座仕様の後席(写真:トヨタ自動車)
4座仕様に備わるディスプレイつきパーティション(写真:トヨタ自動車)

「スピーカーや冷蔵庫、収納などの各機能は加飾と融合させつつ内装部品間の段差も極限まで低減」と言うように、細部のデザインを煮詰めている。

プレスリリースでは、「乗員にとっての視覚的ノイズを減らし」という表現が使われているが、たしかにシンプルなほうがラグジュアリーに見えるし、長時間のドライブでも疲れを感じにくくなるだろう。

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