東大受験生が実感「合格、不合格」分ける学習観の差 東大合格者は勉強していない?共通する特徴

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例えば「受験のときは世界史選択だったから、日本史の勉強がしたい!」と受験が終わってからすぐ日本史を始めた友人がいました。または、「数学の問題を毎日解いてないと気がすまない」と数学のレベルの高い問題集を買っている人もいました。「文系で理科や数学があまりできなかったから、やりたい」と理系の勉強を始めた人がいました。

「受験勉強として仕方なくやっているわけではなく、ただ楽しいから勉強している」という人が、やっぱり合格するんですよね。

目に映るすべてのものを学びに変換する

実際、目覚めてしまうと、勉強ってとても楽しいです。東大の問題も面白い切り口を紹介してくれます。

・かぼちゃはなぜ、ニュージーランドとメキシコからの輸入が多いのか答えなさい
・東京にブルーベリー農家が多い理由を考えて答えなさい
・この時刻表が全国のどの地点のものか答えなさい

こんなふうに、クイズのような楽しい問題がいくつも出題されているんですよね。

『「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考 なぜブルーベリー農家は東京に多いのか?』(星海社新書)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

日常生活を生きている中でも勉強になるポイントを見つけて、想像し、自分で趣味として実践しているような受験生は、目に映るすべてのものを学びに変換しています。

「ああ、この英語のアナウンスはこういう意味だな」とリスニングの勉強をし、「2023って素数だっけ?」と数学の勉強をし、「この本、面白いなあ!」と自分の好きな本を読んで国語の勉強をしているのです。

最後の最後でモノを言うのは、そういうポイントなのかもしれないと思うのです。

みなさん、勉強を楽しみましょう。かたくとらえず、学びの楽しさを見つけていきましょう。そうすれば、いろんな物事が違った見方ができるようになるのではないでしょうか。この連載では、「勉強が楽しいと思えるポイント」もどんどん共有していきたいと思っています。みなさんぜひ、お付き合いいただければと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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