「やりがち?」リモート会議ですれ違う根本原因 「ビデオOFF」や「マイクミュート」は何が問題か

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(写真:jessie/PIXTA)
急速に普及したテレワーク。今では各ツールを問題なく使いこなせるようになった、という年配社員のみなさん、はたして本当にそうでしょうか?『直接会わなくても最高の成果が出る オンラインコミュニケーションの教科書』の執筆陣でもある初谷純氏は、「年配社員の中には、オンラインコミュニケーションにおけるNG行動が定着してしまっている人もいる」と指摘します。そこで、実際に若手社員たちに実施したアンケートをもとに、若手社員たちが先輩社員に感じているストレスについて解説します。

ストレスを実感する若手社員は6割

ウイルスの感染拡大を機にテレワークが普及し始めてすでに数年が経ち、今ではオンラインツールにもすっかり馴染んだ、という人も多いと思います。しかし、もしかしたら相手にストレスを与える悪いクセが改善しないまま定着し、若手社員たちから煙たがられているかもしれません。

私たちが以前、20代のビジネスパーソンを対象に実施した実態調査では、「約6割のビジネスパーソンが、上の世代の先輩社員との『オンライン会議』や『チャット』でストレスを実感している」という調査結果が出ているのです。

さらに、約8割が「オンライン上ならではのコミュニケーションの方法を、もっと上司に理解してほしい」と回答しています。

具体的に、どのようなことに対して若手社員がストレスを感じているのか、下の図表を見てみましょう(調査対象:週に5回以上、社内でオンライン会議を行っている、かつ社内でチャットを利用している22歳〜29歳のビジネスパーソン105名)。

ここからわかるように、断トツで多かったのが、「コミュニケーションの“間”が難しい」でした。64.7%で最多の結果になっています。これが1位である理由は、対面に比べてオンラインでは“微妙な空気感”や“ニュアンス”が読み取りにくい点にあるでしょう。

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