一生モノになる、「本質をとらえる頭」の作り方 子どものうちに身に付けたい!

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このように、段落という「全体像」をざっと読んで、何を言っているかをとらえる訓練をすると、本質が見えるようになっていきます。これを繰り返すと、文章全体の本質がわかるようになります。

「抽象」と「具体」の別を意識しよう

2.抽象(わかりにくい文章)と、具体(わかりやすい文章)を区別できるようにする

文章は、わかりにくい文章とわかりやすい文章とで構成されています。わかりにくい文章は「抽象文」、わかりやすい文章を「具体文」と言います。

国語の問題では、「抽象文」が答えになります。なぜでしょうか。具体文はあくまでも具体例としてひとつの例を挙げているにすぎないので、それが答えだと、そのほかの事例はダメなのか?ということになるからです。

抽象文であれば、ぼかして漠然としていますから、どのような事例にも適用できる文(どのようにでも解釈できる文)になっているので、これが答えになるのです。

会話も、文章も、抽象文でまとめて、具体文でわかりやすく説明するという構造になっていますが、生徒はこのようなことを知りません。すべて同じ言葉であり、同じ文にしかみえていません。そこで、こういう訓練をするのです。

・具体的な話ばかりであれば、「結局、どういうこと?」と聞いてみます。すると、「抽象的な言葉や文」でまとめるようになります。
・わかりにくい話(抽象文)であれば、「それはたとえばどういうこと?」と聞いてみます。すると「具体的な言葉や文」が出てきます。

 この「抽象と具体の往復」を日常で行っていると、話をしている本人も説明が上手になり、国語の文章も同様の構造になっていることがわかるようになるでしょう。

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