一生モノになる、「本質をとらえる頭」の作り方 子どものうちに身に付けたい!

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ちょっと話がそれるようですが、一般の企業では実に多くの課題を抱えています。それらを上手に解決していくと成長していくのですが、実はそのときに「根源的問題はひとつか、せいぜいあってもふたつしかない」という視点で見ていくと解決していくのです。

表面的問題に目を奪われると、本質を見誤り、さらに事態を悪化させるのです。しかし、根っこが見破れると、ドミノ倒しのように「末節」問題が解決します。これはちょうど、国語の文章で「何が言いたいか=本質」を見破る方法と似ています。そういう意味では、国語の勉強も一般社会で役に立つかもしれませんね。

家庭でできる3つの方法

では、どうすれば本質を見切れるのか。ここでは家庭でできる3つの方法についてお話しましょう。

1.全体像がわからないと本質はわからない

人の話を聞いていて部分的な話をされても、何が言いたいのか、さっぱりわかりません。しかし、全体の話がわかると、何が言いたいことなのかわかってくることがあります。これは「ストーリーという流れ」をつかむことで、理解できるようになるためです。

歴史の勉強も、1ページ目から断片的知識をコツコツ学習するよりも、まずはざっと全体像をとらえるようにするとよいのです。歴史のマンガや簡単に読める薄い教科書あたりを軽く読み流して全体の流れをとらえてから、細かい勉強をしていくと、何が重要度が高く、何が低いかということがわかってきます。

先ほど、活字の羅列を見て圧倒される子が少なからずいるというお話をしましたが、これを解決する方法があります。それが「段落分け(細分化)」です。

段落分けは学校でもよく授業でやります。しかし、ただ分けるのではなく、その段落以外を見えないように隠してしまうのです。

国語が嫌いな子は、文章を読むことが面倒なので、まずは「1段落」だけを見えるようにして、その段落だけに集中できるようにします。すると、「文章全体を読むのは、かったるいけども、たかが数行程度の、1段落であれば、読んでみてもいいか」と思い、目の前のことだけに集中します。そしてその後、「結局、この段落は何がいいたいの? 一言でいうと?」と聞きます。すると、生徒は何となく感じた印象を答えます。

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