いつまでも英語が苦手な人に欠けた「大切な視点」 単語帳は「買う」より「作る」のが効果的だ

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たくさん英単語を覚えたのに、英会話が上達しない…それはなぜなのでしょうか(写真:ペイレスイメージズ1(モデル)/PIXTA)
「たくさん英単語を覚えたのに、英会話が上達しない」と感じたことのある人は少なくないでしょう。
ですが、「単語や例文をたくさん暗記したり、英語音声をシャワーのように浴びることでも上達はできますが、膨大な苦労のわりに、なかなか報われないことがほとんどです」と、英語コーチの武智さやかさんは語ります。
本稿では、武智さんの書籍『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』から一部抜粋・再構成してお届け。英単語帳は「買う」よりも、「作る」ほうが効果的である理由について綴ったパートをご紹介します。

単語を知っていれば、その単語が使えるとは限らない

前回の記事では、単語は「広く浅く」よりも「狭く深く」が大事だとご説明しました。

では、単語を実際にどのように覚えていくのがいいのか。そして単語を使いこなせるようになるには、どうしたらいいのか。まずは、私自身の体験談からお話しさせてください。

英語に苦戦していた高校時代。大学受験を目指していた私が、毎日行っていたことがありました。それは、行き帰りの電車の中で毎日「単語帳を読むこと」。単語とその日本語訳を見続ける。それを高校2年生の冬頃から、1年以上毎日続けていたのです。

それにもかかわらず、実際に試験を受けると分からない単語だらけ。センター試験でも思うように点数が伸びず玉砕。なんとか大学に進学できたあと、ネイティブの先生の授業を初めて受けた時、衝撃を受けました。何を言っているか全く聞き取れず、話そうとしても全然単語が出てこないのです。

あれだけ毎日せっせと単語を覚えていたのに、全く身についていない……。ショックでした。

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