菊間千乃さん「弁護士」転身後の約11年を振り返る 「弁護士の世界には思わぬ仕事が広がっていた」

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私は主に企業法務の弁護士として、紛争解決や予防法務業務を担当していますが、もう一つ、仕事の中で大きな割合を占めているのが、社外取締役の業務です。 

私が弁護士になってからの約11年で、企業における社外取締役の重要性が増しました。

女性の管理職比率を2020年までに30%にするという国の当初の目標があり、社内からそれだけの女性をいきなり選抜することは難しいということで、女性の弁護士や公認会計士、大学教授などに社外取締役のオファーが来るようになりました。

コンプライアンスやリスクマネジメントなどにおいて客観的な視点から、経営の透明性、健全性を図ることが期待されています。

ガバナンスやコンプライアンスはあらゆる組織で重視されていて、2024年のパリオリンピックでの日本選手団の公式服装選定委員会など、最近では国の委員会に参画する機会もあります。

意思決定の場に女性を一定数入れなければいけないという考えは、少しずつ日本でも浸透してきている感じがしています。

それができれば十分というわけでは当然ありませんが、周りを見ても、複数の企業や団体の役員を兼務している女性の弁護士はとても多く、活躍の場は広がっているなという印象です。

まあこれも、社内の女性役員が育つまでの場つなぎだと思います。

仕事のご褒美は、やっぱり仕事で返ってくる

いつまでも女性弁護士が社外取締役をやるとは思っていませんが、いずれにせよ、自分が弁護士になった頃はこのような役割を担うなんて想像もしませんでした。

ましてや自分が取締役になるだなんて、会社員の時は考えもしなかったですから。

(撮影:竹井俊晴)

仕事のご褒美は、やっぱり仕事で返ってくるもの。活動の幅が予想外に広がったのは、これまでいただいた仕事を一生懸命やってきたから、ということなんでしょうかね。

特に弁護士は指名で依頼が来る仕事ですので、全ての仕事で自分自身が試され、うまくいかなければ次につながらないという緊張感はあります。

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