会議ですぐバレる「仕事ができない人」のNGワード 意識的に言葉遣いを変えることは評価につながる

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本音は、理解できず意味がつかめない部分を、もう一度別の言葉で言い直してほしいということ。平たく言えば「おっしゃっていることがわかりません」となります。

ですが、それがストレートに伝わってしまう言い方は、会議の生産性を高めるという視点から言えば適切ではありません。相手が気を悪くすることで関係性が悪化し、会議の生産性どころか仕事上のコミュニケーションにも悪影響が出かねないのです。

「○○についてより理解したいのですが、詳細をうかがえますでしょうか」と言うと、受け取る側の印象が大きく変わります。「より理解を深めたい」「詳細を聞きたい」というのは、ベースの情報は共有できた(=理解できた)上で、もっと踏み込んで知りたいという前向きな姿勢の表れです。「わからない」を「もっと知りたい」に変換するのです。

この聞き方は、じつはベースの情報がわからない時にも有効です。なぜなら、詳細を説明されればおのずとベースの情報についても理解できるからです。大勢の人がいる会議での質問は、時として詰問や問い質す印象になりがちなので、オブラートに包んだ伝え方が必要です。

相手がどう感じるかを考えて言葉を選ぶ

社内のことであっても、打ち合わせや会議は改まった場として考える必要があります。そんな時、つい使ってしまいがちなNGワードについて、お伝えしたいと思います。

質問に答えてもらって理解できた時に「なるほどですね」と言う方がいますが、これは比較的新しい言葉遣いなので、年代によっては違和感を覚える方が少なくありません。いわゆる「若者言葉」とみなされる可能性があるので避けるのが賢明です。

「なるほど」は相槌を打つ時に使われますが、本来は副詞であり感嘆詞です。感嘆詞は文法上独立して使う言葉なので、「ですね」をつけるのは規範を外れます。目上の人に対して使うとマナー違反とされるでしょう。

使う側は敬意をもって言ったとしても、相手が敬意を感じなければ適切な敬語とは見なされません。ビジネスの場では控えるのが無難です。

ただし、相槌として「なるほど」と使うのではなく、自分自身に対してつぶやくような「なるほど……」は、相手の話に共感、感動し、思わず心の声が漏れ出たという印象になります。これなら、好感度が下がることはないでしょう。同じ言葉でも、声のトーンやニュアンスによって印象が変わるので、使い方次第ですね。

注意したいのは、自分の意見を述べる時の切り出し方。「大したことない意見なのですが……」と恐縮する意味合いで「ちょっと考えがあるんですけど」と言うことがありますが、「ちょっと」はくだけすぎている印象です。

だからといって、きちんとした言葉遣いを意識して「一点、よろしいでしょうか」と言うのもお勧めできません。特にキャリアの浅い人が「一点、~」と切り出すのは、尊大な印象を与えてしまうからです。

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