理由とともに賛意を示せば意見に肉付けできる
会議や打ち合わせなどで、他の人の意見への賛否を問われる場面は多くあります。異議のある場合は自身の意見を言えばいいのですが、意外に難しいのが賛意を示す時。
「賛成です」「私も同じ意見です」としか言いようがないと思うかもしれませんが、それでは当事者意識に欠ける印象です。「自分の考えを持っていない」「流されるままそこにいるだけ」と思われても仕方ありません。
会議への積極性と自身の考えを乗せる賛意を示すべく、「○○の部分に共感いたしましたので、こちらの意見に賛成です」と言いましょう。「△△という理由で○○の部分に共感いたしましたので、~」と、理由とともに賛意の根拠を伝えると、よりよい伝え方になります。
もし、他の出席者が同じ部分に共感したとしても、その理由は個々人で異なるはずです。なぜその考えがいいと思ったのか、その意見を実現することでどんなメリットが生まれるのか、自分なりの分析を発言にプラスすることで、賛意にオリジナリティが出て他者と差別化できます。そのうえ、元々の意見を肉付けすることにもつながり、会議の生産性を上げることにもなります。
似たようなシチュエーションに、先輩や上司にレクチャーを受けた時の対応があります。「ありがとうございます」以外の言い方がなかなか見つからないと思いますが、その中でつい言ってしまいがちなのが「参考になります」。
感謝と敬意を表しているであろうことはわかるのですが、「参考」とは「自分の考えの足しにする」「自分の考えをまとめる際の判断材料の一つに加える」という意味合いなので、目上の人には失礼にあたります。「自分のレクチャーは、ただの参考程度なのか」と受け取られかねません。
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