職場の居心地がとってもいい人がハマる落とし穴 もやもやする人はいきなり転職ではなく副業を

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「本当にこの仕事でよかったの?」抱えたもやもやを晴らすには「越境」することです(写真:studio-sonic/PIXTA)
社会人になって7~10年の中堅ビジネス・パーソンは、「もやもや」を抱えることが多いのではないでしょうか。
「この会社で10年働いてきたけど、本当にこの仕事でよかったのか?」「自分の仕事は一体誰の役に立っているのだろう?」「このままずっと会社員でいいのかな?」「自分はずっと日本で暮らす?」――。
この「もやもや」を晴らすのは「越境」です。『CROSS-BORDER キャリアも働き方も「跳び越えれば」うまくいく 越境思考』より一部抜粋し再構成のうえ、本稿では副業・起業越境について解説します。

タコ壺は安全な場所

「このまま今の会社に居続けていいのだろうか? うちの会社はなんか〝古い〞感じがする。これで自分は成長するのかな? もやもや……」

「会社はイノベーションを標榜しているけど、いまひとつ大きな変化をつくりだせていない気がする。デジタル・トランスフォーメーションとも関係するのだろうか? 少なくとも時代の波に乗れてない気がする。もやもや……」

「少し前、副業・兼業がOKになった。仕事も落ち着いてきたし、少し会社の外の世界を見てもいいかもしれない。でも、転職するのはハードルが高いし。もやもや……」

仕事を続けていると、所属する会社に対する「もやもや」は次第に増していきます。入社し、配属先が決まり、仕事がふられ、上司や先輩からOJTで指導され、次第に習熟します。それは一人前になるプロセスであり、何年か経つと職場が安住の場になります。どんどん居心地がよくなります。

タコ壺です。タコ壺は安全な場所です。コミュニケーション・コストが下がった組織は、密着感・一体感・安心感があるでしょう。ただ、長く続くと「もやもや」が生まれます。タコ壺自体が、会社に対する「もやもや」の原因となるのです。

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