職場の居心地がとってもいい人がハマる落とし穴 もやもやする人はいきなり転職ではなく副業を
ここでいう事業とは、「顧客に対して価値を提供することで、継続的に対価を得る活動」と定義できます。継続的に活動を続けなければならないのです。結構大変そうに聞こえるかもしれません。ただ、起業することで得られることは沢山あります。少し挙げてみましょう。
・起業して事業活動全体を考えることで、今の仕事の部分としての意味や価値を改めて認識することができた
・どんな顧客に事業を展開することが必要かを思い知った。顧客を明確に区分分け(セグメンテーション)しないとぼんやりとしたものになってしまう
・起業して磨いた顧客価値を、自分の仕事に当てはめて考えられるようになった
・顧客価値を言語化できるようになった
・真の差別化や独創性の確立を、工夫することで実現できた
・起業して儲けることがいかに難しいかが分かった。収益システムを確立するために徹底して改善しないといけない
・起業して始めた事業で、初めて顧客に対価を支払ってもらったときの感動が忘れられない
・今までは数字に弱かったが、P/L(損益計算書)、B/S(貸借対照表)を肌感覚で理解できるようになった
「自分の好き」を貫く
こんな感じでしょうか。全体を捉えることで、部分の意味や凄みを改めて知ることができるのが、副業・兼業としての起業の強みということができます。
僕の周りにはビジネス・パーソンをしながら副業・兼業をしている人が多数います。NPO・NGOを立上げさまざまな社会課題に立ち向かっている人、京都や長野などの観光地で古民家をリノベーションしてゲストハウスをつくりインバウンドビジネスをしている人、副業の延長で福祉法人を買収して介護施設を経営している人、ペットのレンタル事業を始めた人……。枚挙にいとまがありません。
その人たちの特徴は「自分の好き」を貫いていることです。起業自体は自分の意思で行なっているので、当然「嫌いなこと」はしないでしょう。
好きなことをしているときに人間は一番力がでます。本当に自分が好きなことは何か?をつかむことは簡単ではない気がしますが、ちょっとでも好きだと思ったらやってみるといいかもしれません。
副業で起業し越境すると、経営の解像度が高まってくると思います。好きなことのOSの上に、派生して見つかったさまざまなアプリケーションが乗ってくる感じでしょうか。
彼らと話していると、とにかく楽しそう。苦労すらも楽しんでいる気がします。まさに夢中という感じです。そして、全員真っすぐです。僕自身があまり興味・関心がない領域の事業であっても、彼らの話に思わず引き込まれてしまいます。副業・兼業による起業で越境した人たちが身近にいれば、ぜひ話を聞いてみてください。
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