「インプットが得意な人」のスキマ時間の作り方 楽しみを我慢せず、少しずつ積み重ねている

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リモートワークの場合は、さらに時間を使えます。

もし、私が受験生で、リモートで働いているならば、昼休みになった瞬間に接続を切り、片手で食べられるものを急いで詰め込んで、時間いっぱいまで勉強するでしょう。

昼休みに勉強することについては、留意したほうがよい点もあります。

オフィスワークを前提に、別の角度から考えると、昼食は同僚や上司とコミュニケーションを取れる機会です。私の経験を振り返っても、昼食時や喫煙所での情報交換は社内政治において役立つケースがあるように思います。昼食を一人でとり、誰とも話さずに勉強することは、そのような機会を自ら捨てることにもなります。

私の場合は、定年までサラリーマンとして働くことは微塵も考えておらず、務めていた会社も遠くない将来に辞めるつもりだったため、振り切った選択をすることができました。

今後の人生をどう進めていくかを踏まえて勉強方針を定めるべきです。

私のように、勤務している会社に居続けることはないと考えるならば、スキルアップを最優先して時間を使うとよいでしょう。

起床直後と就寝前は時間が確保しやすい

続いて、起床直後と就寝前は時間が確保しやすいです。

起きた後はどうしてもボーっとしている人が多いと思います。

私も忙しくない日は、スマートフォンでネットを見ているうちに10分や20分は簡単に過ぎてしまいます。寝室にテキストを常備しておき、起きた直後に読むようにすると、勉強を習慣化しやすいです。起きてすぐのルーティンに勉強を組み込むことができれば、無理なく時間を有効に使えるようになります。

同じように、寝る前の10分も習慣にしやすい時間です。

起きた直後、寝る直前に10分ずつ勉強するだけで、先ほど書いた宅建士試験に必要な勉強時間の確保が視野に入ります。少しの努力でそれだけの可能性を得ることができるので、スキルアップやキャリアアップを目指す人は、日々の時間の使い方を大切にしましょう。

移動中も時間を確保するチャンスです。

通勤時間の勉強については、ホームで電車を待っている時間や、歩いている時間も、工夫次第で勉強することができます。私の場合は、常にテキストを通勤カバンに入れていたほか、少しの時間で確認できる資料をスーツの内ポケットに入れていました。

次ページそのほか勉強のチャンス
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