日本人がやりがち「日本語発想の英文」克服のコツ 英語的な発想を理解することが必要不可欠だ

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洗練された英語を使いこなすには、日本語に縛られた英語から卒業することが大切です(写真:masa/PIXTA)
英文法を一通り理解し、ある程度の語彙を習得して、それなりに難しい英文を読むことのできる人であっても、思った通りのことをそのまま英語で表現するのは難しいもの。しかし、考え方のコツを理解すれば、日本語に縛られた英語から卒業して、洗練された英語を使いやすくなるようです。
『ここで差がつく英文ライティングの技術』『自由英作文の合格教室』などで知られる予備校講師で翻訳者の鈴木健士氏がこのたび『アメリカ人教授に学ぶ 英文ライティングのメタモルフォーゼ』を上梓。本記事では、洗練された英語を使うための考え方とテクニックを解説します。

ワンランク上の英語力を身につけるためには、日本語を直訳したような英文から1歩踏み出し、英語的な発想力を鍛える必要があります。そのためには、ただ良質な英文を漫然と読むだけでなく、そこに潜む英語的な発想を理解することが必要不可欠です。

そこでこの記事では、英語的な思考を視覚化して、日本語発想の英文を卒業するための技術について解説します。

何気ない文章に潜むライティングの技

When I settled in Japan, a small neighborhood eatery helped me learn a new food culture.

これは、早稲田大学名誉教授のジェームス・M・バーダマン先生が和食について書いたエッセイの中の一文です。

この「日本に住み始めた頃、近所の小さな食堂で新しい食文化を学んだ。」という意味の英文には、特筆すべきことがないように思えるかもしれません。そのため、英語を読むことに抵抗のない学習者であれば読み流してしまいそうな一文ですが、実はこのような文にこそライティングのテクニックが潜んでいるのです。

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