日本人がやりがち「日本語発想の英文」克服のコツ 英語的な発想を理解することが必要不可欠だ
日本語でも、慣用句をもじって自分の文章に取り入れることがあると思います。それを英語でもぜひ実践してみてください。
例えば、「外見はあてにならない」という意味を持つAppearances are deceptive. ということわざがあります。これは、あらゆる場面でそのまま使えるので覚えておくといいと思います。
ことわざ以外に、有名な一節から表現を借りることもあります。例えば、アメリカ独立宣言の中で最も有名な一文の一つ、All men are created equal. (すべての人は生まれながらにして平等である。)のmenの部分を他の名詞に変えたり、AllをNot allという部分否定にしたりすることで、Not all baseball players are created equal.のような文を作り、与える印象を強められるのです。
学んだ技術をすぐに実践してみることも重要
ここまでの内容をふまえて、次の一段落分の内容を英訳するとどうなるでしょうか。
まず、「二兎を追う者が二兎を得る」はことわざをもじった表現です。「二兎を追う者は一兎をも得ず」はHe who runs after two hares catches neither.と英訳されることが多いのですが、このneither をboth にすると、「二兎を追う者が二兎を得る」という意味の英文He who runs after two hares catches both.が完成します。
それに「~することもある」という内容を表せる副詞sometimes を加えて残りを書くと、He who runs after two hares sometimes catches both in high school baseball in Japan. という英文になります。さらに「Japan」という固有名詞の後ろに、whereという関係副詞を非制限用法で使い、「投打に秀でたアマチュア選手も珍しくはない」という内容の「完全文」を加えれば、1文目の完成です。
He who runs after two hares sometimes catches both in high school baseball in Japan, where amateur players excelling at both pitching and batting are not uncommon.
2文目の「プロになると」はWhen they become professionalでもいいのですが、少し工夫してみましょう。このWhen SVは「Vするとすぐに」という意味で習うことの多いOn V-ing やUpon V-ingで表現可能なので、Upon becoming professionalにします。ここではさらにbecomingをturningという動詞に書き換えてみましょう。
次に「どちらかを選択せざるを得なくなる」は、have to choose eitherも良いのですが、have to の代わりに、be compelled to V やbe forced to V を使うとフォーマルな響きになります。ここまでの内容をまとめると、Upon turning professional, they are compelled to choose between themになりますね。これに、「大谷翔平は例外だ」という意味のexcept for Ohtani Shoheiを加えれば2文目の完成です。
Upon turning professional, however, they are compelled to choose between them—except for Ohtani Shohei,
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