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「四角くしただけ」ガムテープがバズった納得の訳 当たり前を疑う「完璧な製品なんて存在しない」

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ほかにも、付箋がクルンと反り返らない、どの向きからでも剥がせるといったメリットもありそうです。このように、付箋の糊の位置をちょっと変えるだけで、剥がすときやそのほかのシーンにおいても価値が生まれると感じました。

世の中には、「不便なことが当たり前になっている」ことが多々あります。その状態は、まるでアイデアがいくらでも湧いてくる油田みたいなものです。アイデアが見つかる鉱脈探しのコツとして、「不便なことが当たり前になっている事例」を探してみるのはおすすめです。

申し訳ない心が軽く「ラブレター不在票」

最後に紹介するのは、「ラブレター不在票」です。これは「感情」をちょっと変えたアイデアです。

『「ありそうでなかったアイデア」のつくりかた』(クロスメディア・パブリッシング)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

郵便物を受け取れなくて、ポストに不在票が入っていたということ、ありますよね? 不在票を見る度に、申し訳なさと受け取れなかった悔しさが相まってネガティブな感情になってしまいます。おそらく多くの人が共感するシーンなのではないでしょうか?

そんなネガティブな現象を「うれしい体験」に変換し、不在票に対する感情をちょっと変えることができれば、日常がもっとハッピーになるのでは。そう思ったことで、新しい不在票のアイデアを考えはじめました。

そのためには、「不在票が入っていることでうれしい気持ちになる」必要があります。そこで役立つのが、「見立てる」発想です。ポストに入っているとうれしい気持ちになれるモチーフを探しました。

そうして見つけたのが、「ラブレター」です。こうして、「ラブレターに見立てた不在票」というアイデアが生まれました。

(出典:『「ありそうでなかったアイデア」のつくりかた』より)

不在票にネガティブな感情を持ってしまうという課題に対して、それをポジティブに「ちょっと変える」発想法で解決策を探る。その手段として、「ラブレター」というポジティブな印象のものに見立てる。

私が実践している「ちょっと変える」「見立てる」の、2つの発想法を組み合わせることで、ネガティブなものをポジティブに見せることに成功しました。また、ネガポジ変換されただけでなく、「配達員からのラブレター」という、ストーリーを感じさせる仕様にもなりました。

そもそも、「ちゃんと荷物を受け取ればいい」とは言えます。でもそれが難しかったときに、ユーモアがあって可愛い不在票があれば、受け取り手や配達員の心も、少し軽くなると思うんです。

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