「アイデアが出ない」悩む人が知らない新・発想力 勉強したくなる「付箋」「勉強袋」が生まれた背景

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ビジネスで求められるアイデアのハードルは高くなる今、評価されるアイデアを生むシンプルな発想法について紹介します
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会社員として働きながら、多数の商品アイデアコンテストに応募し、受賞率9割を超える人がいます。それが、アイデアクリエイターのいしかわかずや氏です。
新商品の企画が社内で募集され、何日もかけて必死で考えたにもかかわらず、「このアイデア、ありがちだよね」「たしかに便利だけど、驚きが少ないなあ」などと言われてしまった経験はないでしょうか。いまは「便利なだけ」のアイデアでは生き残ることが難しくなり、便利なうえに、大きな「驚き」や「発見」を与えるアイデアが求められています。ビジネスで求められるアイデアのハードルは高くなり、評価されるアイデアを生み出すことが難しい時代になりました。
しかし、いしかわさんはこう言います。「いいアイデアを生み出すのに、センスも努力も必要ない」、と。本稿は『「ありそうでなかったアイデア」のつくりかた』の著者、いしかわ氏が実践する、評価されるアイデアを生むシンプルな発想法について紹介します。

勉強したくなる?「課題炎上付箋」

「課題炎上付箋」は、「コクヨデザインアワード2020」のファイナリストに残ったアイデアです。解けない問題があるページに炎型の付箋を貼ることで、課題が燃えて教科書が炎上しているように見えます。そして燃えているのを見て、焦って消火(勉強)したくなる効果があります。このアイデアはどんな手順で生まれたのでしょう。簡単に説明します。

まずこのアイデアは、「課題を解決する」というアプローチで考えています。「付箋」の課題を考えてみたところ、「貼られている付箋の意味がわからない」「そもそも勉強や宿題をやらない」といったことが見えてきました。

そこで、解決法として「焦らせることで勉強させる」付箋ができたら、価値のあるアイデアになると考えました。

ここで「見立てる発想法」の出番です。これは「既存の要素どうしを組み合わせる」ことであり、「製品×他事象」の化学反応でアイデアを生み出す手法です。

見立てる対象を見つけるために、「焦る」という言葉からイメージするものを考えました。そこで浮かび上がったのが、「炎」でした。この「炎」を「付箋」で見立てたことで、「炎に見立てた付箋」のアイデアが生まれました。

付箋を炎に見立てたことで、「炎上させて焦らせることで勉強や宿題を促す」という価値が生まれましたが、それで終わりではありません。より「強いアイデア」にするには、そのほかの付加価値も必要です。

「炎の大きさによって問題の優先順位を可視化できる」「消火と、知識として消化することがかかっているから、意図がわかりやすい」。こういった価値も見えてきたため、アイデアとして価値があると考えました。

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