このロジックを活かし2022年、安達はまた新たな地点にたどり着いた。
「完全な裏方」としての活躍
昨年の冬、30年以上続いた笠間の夏の花火大会が市の予算不足により開催できないという一報が入った。
それを聞いたときにマインドマップを描き、「いけるぞ!」と確信を得て、市長に直談判し、すぐに実行員会を立ち上げたのだ。
「とにかく大変でしたね。予想以上に花火や櫓(やぐら)を組むのってお金かかるんですね~。知りませんでした(笑)。クラウドファンディングはもちろん、地元企業なんかを回り、とにかく協賛を募りました。『開催してくれてありがとう』ってもう何人もの人に言われて、ほんとやってよかったと思います」
これまでは「安達勇人」というアーティストが全面に出てのイベントや集客がほとんどだった。
「自分の名前」で人を集めるのではなく、イベントそのものの魅力をどう伝え、集客するか。それはアーティストではなく完全にプロデューサーとしての視点が必要になる。
「地域プロデューサー」としての本気の町おこしが、こういったことからも見て取れるだろう。
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