"大下剋上アナ・西澤由夏"逆転を掴んだ「3つの力」 「偶然」を「必然」に変える!"学ぶべき姿"とは?

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西澤由夏アナウンサー
ニュース番組はもちろん、やわらかな笑顔でバラエティ番組にも華を添える(撮影:梅谷秀司)
お手本のないまま、テレビ朝日とサイバーエージェントの共同運営によるインターネットテレビ局「ABEMA」のトップアナウンサーになった西澤由夏アナウンサー。
同局では、バラエティ番組『チャンスの時間』『ニューヨーク恋愛市場』の人気番組レギュラーとして笑顔を振りまき、かたや、キャスターとしてニュース番組『ABEMAニュース』を担当中だ。
ネット発のアナウンサーとして、2022年9月には青年誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で表紙と巻頭グラビアにも抜擢。一躍注目の的となっている。
就職活動ではキー局のアナウンサー試験に“全落ち”し、社会人として、当初の2年間はアナウンサーの“夢”をつかめなかった悔しさを抱えたまま、サイバーエージェントのブログサービス「Amebaオフィシャルブログ」のメディア営業職を担当。その後、同社の“アナウンス室”開設を機に、憧れのキャリアへたどり着いた
その人生はまさしく「下剋上」「大逆転」と表現するにふさわしいが、活躍の背景には、西澤アナの持つ「3つの力」があった。その生き方から「私たちが学ぶべきこと」は多い。

前編の記事:キー局全落ち!「"下剋上"アナ」驚きの大逆転人生

大学では「アナウンススクール4つ」を掛け持ち

アナウンサーといえば、世間的には“テレビ”のイメージが主流だろう。

しかし、ネット発で人気アナウンサーとなり、青年誌のグラビアにまで登場した西澤由夏アナの活躍ぶりは、アナウンサー界の勢力図が変わりつつある現代ならではの現象といえる。

今回、インタビューで西澤アナからお話を伺う中で、活躍の背景には彼女ならではの「戦略的思考」が垣間見えた。

【1】「戦略的思考」で「夢の可能性」を広げる

話は、西澤アナの大学時代にまでさかのぼる。

もともと、小学生時代に見たテレビをきっかけに「アナウンサーになりたい」と思った西澤アナは、中学時代に「夢への第一歩」を踏み出した。

高校受験では「アナウンサーを多く輩出している大学の付属校へ」と思い立ち、受験勉強に励み、のちの母校となった中央大学の付属校へ進学。

大学進学後も、夢をつかみたい一心で、学業のかたわらで「相当な努力」を重ねていた

在学中は、キー局や、キー局出身のアナウンサーが主催する4つのアナウンススクールに相次いで通学

各スクールの受講期間が異なっていたため、根っからの「心配性」もあり数珠つなぎで通い続けていたと、当時の状況を語る西澤アナだが、その背景には「各キー局の空気を味わいたい」「学生キャスターのオーディション受験が可能なスクールもあり、あざとくても何でも試したかった」と理由を語る姿勢からは、目標に向かって突き進む行動力もうかがえる。

さらに、在学中には大学内の「ミス中央コンテスト2013」にも出場。自薦は「恥ずかしかった」ために、主催団体の学生に「アナウンサーになりたい」とアピールして、他薦によるエントリーをつかんだ

人によっては“打算的”と表現するかもしれない。しかし、「夢のために周囲の力も借りる」という推進力もまた、必要だと気づかされる。

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