拠点を笠間に移してから、安達は地元でのライブ活動をこれまで以上に積極的に行うようになった。
それもライブハウスのような場所ではなく、たとえば水戸駅前の広場であったり、県内の道の駅各所、ショッピングモールなどでの無料ライブが中心となっている。
安達が挑んだ4つの「町おこしチャレンジ」
もちろん、ただ地元で有名になりたいなどということではない。
仮にも安達は上海・台湾・シンガポールといったアジアツアーやZeppツアー(東京・大阪・名古屋)を成功させているアーティストだ。
はっきり言って、駅前のイベントスペースでライブをするような格付けではないだろう。
では、なぜ地元で無料ライブを行うのか。実は「ライブそのものも町おこし」と位置づけているのだ。
「僕のライブは男も女も関係なく、それこそ農家の方だったりその場にいるいろんな方に楽しんでもらいたいので」
都内や北関東からの集客はもちろん、イベントに集まった人たちがその地域にお金を落とすことになるので、わかりやすい経済効果が生まれる。
しかしそれ以上に、ライブを通して知り合った商店街や地元青年団など地域住民とのつながりを強め、安達自身が町おこしに必要な「人とのつながり」「信用という土壌」をつくり上げているのである。
また、「笠間特別観光大使」を務めていることで、行政とのパイプも自ずと強くなっていった。その間、「いばらき大使」となるなど、その強さと影響力はさらに増した。
「いまの市長は自分のお父ちゃんのような感じなので」と安達自身が言うように、いかに地域行政ともコミットしているかが伺える。
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