「芸能事務所が映画を作る」レプロが探る新機軸 新人監督の企画に出資して、映画を製作する

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もちろん会社も営利団体なので、収益が担保できないと継続はできませんが、試みとしては続けていきたいと思っています。

具体的に企画や作品の内容が決まっているわけではありませんが、今はちょうど仕込みの期間という感じです。

オリジナル脚本で商業映画を目指したい

時代が変わりさまざまなコンテンツが出てきていますが、今でも映画はエンターテインメントの王道ですので、ちゃんとやり続けることは大事だと思っています。

ただ、今の映画業界はどこかでひずみがあるように感じていて、それをどう解消していくかは別個で考えないといけないと思います。これからも映画を作るのであれば、オリジナル脚本で商業映画を目指していきたいと思います。

菊地陽介(きくちようすけ)
1989年生まれ。東京大学を卒業後、株式会社レプロエンタテインメントに入社。マネジメントを経験後、劇場・カフェ・ホテルの複合施設「浅草九倶楽部」の立ち上げを担当。映画を語るWeb番組「活弁シネマ倶楽部」のプロデュースを通じて映画に関わり始め、社内で初となる映画製作・配給事業「感動シネマアワード」を企画し、6作品をプロデュース。映像作品の企画、制作、配給などを手掛ける。プロデュース作品『世界は僕らに気づかない』『はざまに生きる、春』(葛里華監督/宮沢氷魚)、『あの娘は知らない』(井樫彩監督/福地桃子)、『炎上する君』(ふくだももこ監督/うらじぬの)、『夢の中』(都楳勝監督/山﨑果倫)、『階段の先には踊り場がある』(木村聡志監督/植田雅)
壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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