「芸能事務所が映画を作る」レプロが探る新機軸 新人監督の企画に出資して、映画を製作する

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レプロ
現在公開中の『世界は僕らに気づかない』より(写真:レプロ提供)

羽田美智子、真木よう子、内田理央、宮沢氷魚、南沙良らが所属する芸能プロダクション、株式会社レプロエンタテインメント(以下レプロ)。2021年には本社を目黒からお茶の水に移転し、従来の俳優・アーティストのマネジメントという枠を越えた活動を展開している。

近年は、浅草を拠点とした「浅草九倶楽部」の劇場運営、映像製作、ワークショップ運営、マーチャンダイジング事業、イベント運営など、幅広い活動を展開しているレプロだが、そんな同社が新人監督の企画に出資し、映画を製作するプロジェクトが「感動シネマアワード」だ。

俳優に合った企画・脚本を募集

同プロジェクトは宮沢氷魚、福地桃子ら、レプロに所属する新進気鋭の俳優6人の中から1人を選び、それぞれの俳優に合った企画・脚本を募集。およそ500本の応募の中から審査の結果、6本の企画がグランプリに選ばれ、レプロ出資のもと、映画を製作する。

現在は、1月13日公開の『世界は僕らに気づかない』をふくめ、3本の映画が公開され、西加奈子原作・ふくだももこ監督作の『炎上する君』は作品情報が発表されている。

芸能プロダクションであるレプロがなぜ映画を製作しようと思ったのか。同プロジェクトの菊地陽介プロデューサーに話を聞いた。

――所属アーティストのイメージもあってか、レプロというとオシャレなイメージがあったのですが、近年のレプロは、浅草の劇場を運営したりと、従来のイメージから変わってきている印象があります。

確かにここ数年で従来のイメージから変わってきた印象はあるかなと思います。

私は今、入社して10年目ですが、当時はもっとわかりやすくオシャレ感があったように思います。30周年を迎えて会社のこれからを見据えたときに、事業も含めてただ単純にオシャレだけではない方向に、より本質的なものを追求しようとする方向にシフトしていっている感じはあると思います。

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