100円玉を握り締めて、駄菓子屋さんに行っては「スライム」や「キン消し」を集めた世代にとって、懐かしさを感じるこのガチャガチャ。筆者が通りかかったこの日も両替機で1000円札を崩しては、座り込んでガチャガチャを回すビジネスパーソンを多く見掛けました。
町の駄菓子屋さんやおもちゃ屋さんからスタートしたガチャガチャの自販機ビジネスですが、今ではイオンやイトーヨーカドーなどのGMSやショッピングセンターでも欠かせない存在になりました。
ガチャガチャ単体ではそれほど目立ちませんが、10台も並べばかなりのインパクトがあります。おもちゃコーナーやキッズスペースはもちろん、店内通路やエスカレーターの周辺など、ずらっと並んだ販売機を見掛けることも多いのではないでしょうか?
ジュースなどの自動販売機に比べて場所を取らず、電気代もかからない。小さなスペースでも展開可能なだけに、どんな場所にも導入しやすいことがわかります。秋葉原にはガチャガチャの専門店もあり、日本人はもちろん外国人観光客にも人気となっているようです。
大人が夢中になるヒット商品も続々
このガチャガチャ人気は、世相の影響を受けているようにも感じます。ゲームセンターにあるUFOキャッチャーなどクレーンゲーム機の場合、1回200円前後で楽しめますが、たとえ数千円をつぎ込んでも、景品が取れない時は取れません。そんな筆者も、以前、どうしてもほしいぬいぐるみがあり、ジャブジャブと小銭をつぎ込んでいたところ店員さんから同情を買い、取りやすくしてもらった経験があります。
それに比べガチャガチャの場合、価格の幅はあるもののお金を入れればひとつは必ず手に入ります。不確実なものより、確実に手に入るもの。全種類をコンプリートしようとすれば大変だと思いますが、数百円で景品のどれかが必ず手に入るだけに、運試し的にちょっと回してみようという気になれるのが、ガチャガチャの最大の魅力ではないでしょうか。
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