大人もハマる!ガチャガチャの新しい魅力 進化する100円玉ビジネスの舞台裏

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しかも両親からもらったお小遣いで回す子どもではなく、自分の稼ぎで回す社会人たち。奇譚クラブの「コップのフチ子」や「土下座」シリーズなどのネタものや、海洋堂の「水族館」「動物園」シリーズなど、大人が夢中になったことでヒットした商品も多数く出ています。

飲食店やアパレル店にもガチャガチャ導入

ガチャガチャの自販機ビジネスはさらに広がりを見せています。意外と相性がよいのは飲食店。ファミリーレストランでは昔からレジ横の待ち合いスペースに子ども向けのおもちゃやお菓子などがありました。今はレジ前に人が常駐する店は少なくなり、ガチャガチャのほうが管理しやすいのもわかります。

筆者が時々行くラーメン店にも、入口に男の子用、女の子用に分かれたガチャガチャがあります。子ども用メニューを頼むと付いてくるメダルで回せるようで、食べ終わった後、小さな子が楽しそうにガチャガチャを回す光景を何度か見たことがあります。

ガチャガチャの通販を行う(株)あミューズによると、とある回転寿司店でデザートのプリンにガチャガチャ用のメダルを付けて販売したところ、プリンの売り上げが従来の8倍にもなったそう。アパレルや雑貨店などでも人気商品の引換券や割引券などをいれることで、集客につなげている店舗もあります。

さらにガチャガチャは、団体や個人でもレンタルできるようになっています。学校の学園祭や町内会などのイベント、時には結婚式や二次会での利用も。カプセルの中におもちゃやお菓子、記念品など思い思いの景品を入れることができ、子どもから年配の方まで多くの人が楽しめる仕掛けとして、人気を集めています。

思わず”大人買い”したくなるグッズも続々登場するガチャガチャの世界。一服の清涼剤として、童心にかえりハンドルを回してみるのもまた一興ではないでしょうか。

石山 真紀 フリーライター・売り場研究家

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いしやま まき / Ishiyama Maki

法政大学卒業後、食品企業で販売の現場に携わる。その後、流通コンサルタント企業へ転身。結婚による退職後、物流業界新聞社、流通業界雑誌社を経て、2008年よりフリー。現在は流通専門誌や弦楽器専門誌などでも取材・執筆・編集に携わるほか、売り場づくりやマーチャンダイジングの研究も行っている。
 

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