ゼロコロナ緩和でも経済が回りそうにない中国 ファンキー末吉が見た中国広州・マカオでのドタバタ

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広州に住む日本人の友人に身代わりを頼むのだが、彼自身が今感染していて陽性である。そう言えば銀川の健康アプリは、検査場によっては情報を全部その場で手入力のところもあれば、QRコードをスキャンして、中国人以外だと自動入力されない部分を手入力するだけのところもあった。そこで、銀川の若者に、

「おまえ、俺の代わりに身代わりでPCR検査受けて来い!」

と命令したのだが、

「ダメですよ、最後に年齢を手入力するじゃないですか、僕が63歳って入力しても絶対バレますって!」

健康管理アプリが違う…

クライアント側に身代わりは無理であることを告げると、「わかった、じゃあこちらで誰かに身代わりで受けさせとくから」という念の入れよう……。私は私で広州でも自分で受けて、アモイでも自分で受けて、アモイ入境の前日に「陰性」という結果が出た。身代わりの陰性証明にも興味もあったが、結局そんなことをしなくていい安心感のほうが大きかった。

それにしても省を跨ぐ移動にはPCR検査の必要がなくなった中国で、「1つの中国」であるマカオに、まだこんなPCR検査が必要であることが不便極まりない。

広東省の健康アプリ。

クライアントからさらに説明が届く。まずは広東省の健康アプリを開いて、「通关凭证(TongGuanPingZheng」」という通関証明書を取得せねばならない。

ところが、この同じ場所をクリックしてもそこは外国人には対応していないのだ。思えば、ゼロコロナの間全中国をツアーで廻っていて、省を跨ぐ度にこの作業をしていた。省ごとにアプリが全部違うのだ。鉄道駅で毎回マネジャーと担当職員がケンカをするのが「ツアー」であった。

いまや全中国で省を跨ぐ健康コードの取得は全廃されている。マカオだけそれが残っているなんてとんだ「一国二制度」である。結論から言えば、この写真で隣のGHCというのが外国人専用のシステムで、私は広東省に住む日本人からその情報を聞いた。それを知らなければ、永遠に通関証明書などゲットできなかった、つまりこの仕事は受けられなかったのである。

そしてさらにそこからマカオへの通関証明書へとなる。そしてそこからマカオの健康コードの取得。ゲット!!!

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