「ニュース英語」をすらすら読めるようになるコツ 英文を前から順番どおりに読んでいくといい

英語学習の題材としておすすめしたいのが、新聞・雑誌・テレビで使われる「ニュース英語」を読むことです(写真:kouta/PIXTA)
新型コロナウイルスの流行にともなう在宅勤務の増加、外出自粛などによって、本格的に英語学習を始める人が増えています。英語学習の題材としておすすめしたいのが、新聞・雑誌・テレビで使われる「ニュース英語」を読むことです。ニュース英語を読むメリットは、今まさに大人のネイティブ・スピーカーが使っている、“生きた語彙・英語表現”を学ぶことができるところにあります。
三輪裕範さんの著書『今度こそすらすら読めるようになる 「ニュース英語」の読み方』では、ニュース英語をスラスラ読むためのコツについて、実際のニュース英語記事を引用しながら、それぞれの英文の構造や記事の背景を詳しく解説していきます。本稿では同書より一部を抜粋のうえ、6つあるニュース英語の特徴のうち3つについて詳しくお届けします。
ニュース英語の特徴
ここではニュース英語にはどのような特徴があり、またどのような点に注意していけばニュース英語をより面白く、より深く、より正確に読めるかについてお話ししていきます。
では、ニュース英語には具体的にどのような特徴があるのでしょうか。私は次のような6つの特徴があると思っています。
① ニュース英語は情報追加型
② 無生物主語を偏愛する
③ 言い換え表現が大好き
④ 生きた表現の宝庫である引用文が多い
⑤ 感情表現が豊かである
⑥ 比喩表現が頻出する
② 無生物主語を偏愛する
③ 言い換え表現が大好き
④ 生きた表現の宝庫である引用文が多い
⑤ 感情表現が豊かである
⑥ 比喩表現が頻出する
それぞれの特徴の詳細については、拙著で具体的な英文を挙げながら詳述していきますので、ここではその概略だけをご紹介したいと思います。
KEYPOINT① ニュース英語は情報追加型
ニュース英語の特徴として、最初に挙げておかなければならないのは、その英文の構造が、後の文章を読んでいけばいくほど新しい情報が追加されていく形になっているということです。
つまり、ニュース英語は、英文を前から順番どおりそのまま読んでいくことが、理解するうえで最も合理的であり効率的だということです。
日本語と英語の構造には大きな違いがあります。そのため、関係代名詞やthat節などが出てくる英文をこなれた日本語に訳すためには、後ろから前にいったん戻らなければならない場合があります。これについては、みなさんの中にも、中学や高校での英文解釈の時間などで経験された方が多いのではないかと思います。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事