お金に困りたくない人に読んでほしいお薦め3冊 マネーリテラシーを学べば人生は豊かになる

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著者は「大切なのは高い学歴ではなく、〝学ぶための努力ができる〟こと」だと述べています。そしてもちろん、挑戦をしたり、興味を持ったりする姿勢も重要。これからの時代は、新たなテクノロジーの発展により、過去の経験だけではどうやっても乗り越えられないことが起こっていくはずだからです。

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それは、2020年1月に経営していた飲食店をすべて手放し、講師業を中心にするという方向転換をした著者自身にもあてはまるようです。

飲食店経営はうまくいっていたそうなので、それを手放すのは大きな決断。しかも講演会は以前から行っていたものの、事業の主体にはしていなかったというのです。

不安を払拭するため、著者は可能な限りさまざまな勉強会やセミナーに参加したのだとか。すると、それまで縁のなかった人事コンサルティングの仕事に出会えたのだそう。いまではそれが、主力事業のひとつになっているのだといいます。

したがって、出会ったときに「学ぶ力」があるかないかが大きな分かれ道になるということです。

学びの価値の見出し方

上司から、やる意味を感じられない仕事を頼まれたなら、モチベーションが上がらなくて当然。なぜなら、人は意味がないことはしたくないものだからです。いいかえれば、「その仕事にどんな価値があるか、なんのためにやるのか」が重要なのです。

同じように、「学ぶ」ということにも理由が必要。自分なりの〝学びをがんばれる理由〟を見つけることが大切なのです。

ところで人には5つの「たい」があるそう。

① ほめられたい
② 認められたい
③ 成長したい
④ 自立したい
⑤ 人の役に立ちたい

これらが満たされると、人はがんばれるわけです。

同じことは、学ぶことにもあてはまります。自分にとって「この理由ならがんばれる」というものを見つけることが大切なのです。

自分に投資できる人こそが、これからの時代を強く生き抜いていける。そんな考え方を軸にした本書を参考にすれば、人生をよりよく彩ることができそうです。

Points
・変化のときこそ学びが重要
・学びで「5つのたい」を満たせるか?
・自分に投資できる人になることが重要
(133ページより
印南 敦史 作家、書評家

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いんなみ あつし / Atsushi Innami

1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」「WEBRONZA」「WANI BOOKOUT」などで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)など著作多数。

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