睡眠不足をどうにかしたい人に読んでほしい2冊 朝の習慣でぐっすり眠れてすぐ回復する体に

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睡眠不足の女性
なかなかぐっすり眠れず、昼間に眠くなってしまう人のために(写真:kouta/PIXTA)
思考法、勉強法、マネジメント、チーム力、営業力などの仕事術からマナー、話し方などのコミュニケーション、ビジネス教養から健康法――。書店に行けばたくさんの本が並び、Amazonで検索しても無数に見つかる。その中から一体何を選べばいいかわからないと日々思っている人は少なくないはず。
年間1000冊、10年間で1万冊以上のビジネス書を読んでいるプロ書評家の印南敦史氏が「本当に役立つ本」を厳選した『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』から、「睡眠不足」のお薦め2冊に関する部分を一部抜粋、再構成してお届けする。
『スタンフォード式 疲れない体』(山田知生著、サンマーク出版)

すぐ回復できる体になる健康法

疲れにくく、疲れたとしてもすぐに回復できる体になるにはどうしたらいいのか? この問いに応えてくれるのが本書です。

スタンフォードには「頭のいいエリート大学」というイメージがありますが、「賢い」というのはあくまで一面にすぎず、実際には「文武両道の大学」。多くの競技で、多数のプロアスリートを輩出しているのだそうです。そこで本書では、スタンフォードが培ってきたそのような実績を軸に、「疲労予防」と「疲労回復」についての独自の考え方を公開しているわけです。

ここでは1章「世界最新の疲労予防『IAP』メソッド」に焦点を当ててみます。

さまざまな疲労回復法を実践しているスタンフォードにおける、いちばんのトピックスが「IAP呼吸法」。ちょっと疲れているという選手も、ケガでリハビリ中の選手も、慢性的な痛みがある選手も、必ずIAP呼吸法を行いながらメンテナンスするというのです。

「IAP」とはIntra AbdominalPressureの略で、「腹腔(ふくこう)内圧(腹圧)」。人間のおなかのなかには「腹腔」と呼ばれる、胃や肝臓などの内臓を収める空間があり、この腹腔内の圧力が「IAP」です。「IAPが高い(上昇する)」とは、肺に空気がたくさん入って腹腔の上にある横隔膜が下がり、それに押される形で腹腔が圧縮され、腹腔内の圧力が高まって外向きに力がかかっている状態を指すのだそう。

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