すぐ回復できる体になる健康法
疲れにくく、疲れたとしてもすぐに回復できる体になるにはどうしたらいいのか? この問いに応えてくれるのが本書です。
スタンフォードには「頭のいいエリート大学」というイメージがありますが、「賢い」というのはあくまで一面にすぎず、実際には「文武両道の大学」。多くの競技で、多数のプロアスリートを輩出しているのだそうです。そこで本書では、スタンフォードが培ってきたそのような実績を軸に、「疲労予防」と「疲労回復」についての独自の考え方を公開しているわけです。
ここでは1章「世界最新の疲労予防『IAP』メソッド」に焦点を当ててみます。
さまざまな疲労回復法を実践しているスタンフォードにおける、いちばんのトピックスが「IAP呼吸法」。ちょっと疲れているという選手も、ケガでリハビリ中の選手も、慢性的な痛みがある選手も、必ずIAP呼吸法を行いながらメンテナンスするというのです。
「IAP」とはIntra AbdominalPressureの略で、「腹腔(ふくこう)内圧(腹圧)」。人間のおなかのなかには「腹腔」と呼ばれる、胃や肝臓などの内臓を収める空間があり、この腹腔内の圧力が「IAP」です。「IAPが高い(上昇する)」とは、肺に空気がたくさん入って腹腔の上にある横隔膜が下がり、それに押される形で腹腔が圧縮され、腹腔内の圧力が高まって外向きに力がかかっている状態を指すのだそう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら