お金に困りたくない人に読んでほしいお薦め3冊 マネーリテラシーを学べば人生は豊かになる

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読書 めがね女子
「マネーリテラシー」をしっかり学びたい人のために(写真:Fast&Slow/PIXTA)
思考法、勉強法、マネジメント、チーム力、営業力などの仕事術からマナー、話し方などのコミュニケーション、ビジネス教養から健康法――。書店に行けばたくさんの本が並び、Amazonで検索しても無数に見つかる。その中から一体何を選べばいいかわからないと日々思っている人は少なくないはず。
年間1000冊、10年間で1万冊以上のビジネス書を読んでいるプロ書評家の印南敦史氏が「本当に役立つ本」を厳選した『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』から、「マネーリテラシー」のお薦め3冊に関する部分を一部抜粋、再構成してお届けする。
『人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実』(山崎 元著、朝日新聞出版)

お金は「感謝のしるし」

「お金はあくまでも手段にすぎない」「お金は淡々と合理的に扱う」「お金の運用は自分で行う方が簡単で安心」、このようなお金に関するシンプルな結論を導くのが本書です。著者は資産運用を専門とした著名な経済評論家。まず興味深いのは、お金を「感謝のしるし」と定義づけていることです。

お金が入ると、次はそれを誰かのために使うことができます。誰かが自分にしてくれた「いいこと」に対し、「感謝のしるし」を支払い、それを受け取った人は、また違う別の誰かに支払うわけです。

このように、「感謝のしるし」として社会をぐるぐるとめぐっているのがお金だというのです。

つまり、「いいこと」と「感謝」との関係が、目の前の具体的な誰かのためだけでなく、大きく社会に広がっているのが、現在の経済というシステムだということ。

お金を使いたければ、働いて貯めてから使うのが原則。しかし、手元にお金がないなら、「借金をする」選択肢もあります。ただし、お金をただで借りることは不可能。たとえば、年利10 %で50万円を1年間借りると、1年後には金利がプラスされ、55万円を返済しなければなりません。

いわば借金とは、「金利を払って時間を買う」こと。でも、忘れてはならないのは、「借金の時間の値段は必ずしも安くない」という点です。カードローンやキャッシングに投資のようなリスクはありませんが、その代わりに確実に損をする借金だということです。

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