ただし、すべての借金が悪いわけではないようです。「悪い借金」と「いい借金」を見分けるポイントは、「計算が立つかどうか」。ある時間に対してある金額のお金を支払うことが、結果として合理的に判断できる場合、「いい借金」で、個人の場合、それにあたるのが奨学金だそうです。
たとえば、大学生が時給1100円でアルバイトをすれば1時間で1100円を稼ぐことができます。ところが、大学を卒業して就職すれば、数年後には平均年収500万円程度のサラリーマンになることができます。年間250日の労働で1日8時間とすれば時給換算で2500円です。つまり、学生が2時間以上働く必要がある金額を、大学卒業後には1時間で稼げるようになります。
効率よくお金を稼げることがある程度確実にわかる場合、計算できる合理的な「いい借金」といえる可能性が充分にあるのです。
このように、お金について知っておきたいことをわかりやすくまとめた内容。そのため、いろいろ役立ってくれそうです。
・お金とは「感謝のしるし」である
・借金には「いい借金」と「悪い借金」がある
・「計算が立つ借金」は将来的に自分にとってプラスになる
(129ページより)
お金の入門書は数あれど、多くは内容が難しいものばかり。そのため結局は、漠然とした不安を解消できないという方も少なくないはず。お金の専門家(ファイナンシャルプランナー/コーチ)である著者も、そのことが気になっていたといいます。そこで本書では、お金について「いますぐできる」対策を、わかりやすさを重視しながら紹介しているのです。
先行き不透明な時代だからこそ収入源を増やす
著者は、稼ぎ方(収入源)を複数に分ける「お金のセパレート・メソッド」を取り入れることをすすめています。なぜなら、先行き不透明なこれからの時代は、稼ぎ方(収入源)がひとつだとリスクが高くなるから。その収入源がなくなってしまったら、収入が一気にゼロになってしまうことを防ぐのが、「お金のセパレート・メソッド」なのです。
ここでは、第2章「副業・起業で収入アップ これからの『お金の稼ぎ方』」から、副業に関して押さえておきたいポイントを抜き出してみましょう。
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