せっかく運のいい人たちに取材をさせてもらっているので、こんな質問を投げかけたこともあります。
「運をよくする方法はありますか?」
印象に残っている答えは、「運のいい人の近くに行く」というもの。類は友を呼ぶ、という言葉があるように、運のいい人の近くには、やはり運のいい人がいるようです。そうやって運のいい人たちの中に入れば、運のいい人たちがどんなことを考え、どんなことをしているのかがわかる。彼らの生き方に近づけるかもしれない。
そうすれば、自分も運がよくなっていく可能性が高まるというわけです。
よくも悪くも人の行いは伝染する
実際、人の行いは伝染するものだと思います。共感する人は少なくないでしょう。悪い仲間とつるむと、どんどん悪い方向に流されてしまう。周りがしているからと、悪いことを平気でやってしまう。これで運気が上がるとは、とても思えません。
逆に、伝染してもいいと思える行いをしている人たちの中に入っていく。当たり前の行動を変えていく。そういう仲間たちを増やしていく。そうすることで、結果的に自分もうまくいくようになる。 「では、どうすれば、運のいい人の近くに行けるでしょうか?」
こんな質問を投げかけたこともあります。すると、シンプルな方法を教えてもらいました。「うまくいっている人を祝福する」ということです。
周りで誰かがうまくいったとき、きちんと声を上げて祝福する。そうすると「あの人はちゃんと祝福できる人だ」というイメージが広がる。祝福されて嫌な気分になる人はいませんから、ならばぜひ仲間に、ということになる。なるほど、と思いました。
逆に絶対にやってはいけないのが、うまくいっている人にネガティブな感情を持つことです。もちろん、ある程度の嫉妬心は誰しも持ってしまうものでしょう。しかし、嫉妬したところで何かが好転するわけではありません。むしろ、嫉妬の感情にとらわれている自分に、後ろめたさを感じたり嫌気がさしてしまったりするのです。
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