自己肯定感。
この言葉を聞いたことはあるでしょうか?
「自己肯定感を満たす」ということは、言い換えると、「相手の存在を肯定する」という意味の言葉です。
「そうか、ではリーダーも相手の自己肯定感を埋めればうまくいくんだね」
そう思うかもしれませんが、もしリーダーの立場であったとしたら、残念ながら自己肯定感を満たすだけでは部下は動きません。
そのもう1つ上の欲求を刺激し、高めることが必須課題となるのです。
その欲求を「自己重要感」と呼びます。
この言葉も心理学やリーダー学の本で古くから使われてきた言葉なのですが、最近は自己肯定感のほうが多く使われていることにより、すっかり影をひそめています。
この2つの欲求は似ているようで、実は大きな違いがあります。
人はみな欲求を満たしながら成長する
私たちは社会の中で生きています。
当然ですが1人で生きていくことは誰にもできません。
会社、部署、チーム、コミュニティ、家族など、すべての人がなんらかの組織を構成しながら生きています。
そうした社会の生き物として生きてきた人間の奥底には、あらかじめインプットされた本能的な欲求があります。
その中でもマズローという心理学者が提唱した5段階の欲求は、代表的なものと言っていいでしょう。
マズローの唱えた愛と所属の欲求と呼ばれる「社会的欲求」が自己肯定感、そしてその上にある「承認欲求」が自己重要感に当てはまります。
ではその自己肯定感と自己重要感の違いとはなんなのでしょうか?
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