「理系科目が伸びる子」が家で繰り返していること 教科書外の実験をいろいろやってみよう

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子どもの科学的思考力を伸ばすのに親が一緒にできることは?(写真:yamasan/PIXTA)
企業の理系人材のニーズは高まるばかり。内閣府の2022年5月の提言でも、「現在35%にとどまっている自然科学(理系)を専攻する学生の割合を、世界トップレベルの5割程度に増やす」としています。では、どうすれば理系が得意な子を育てることができるのでしょうか。
小中高校生向けの科学教育プログラムを筑波大学にて運営し、『本当はおもしろい中学入試の理科 科学実験ですらすらわかる!』の著者でもある尾嶋好美氏が、子どもの科学的思考力を伸ばすために親ができることを解説します。

「実験」することで、考える力は伸びていく

学校の授業では、教科書を使って、先生から「正しい答えのあること」を学びますね。でも、社会人になると、正解のある問題に取り組むことはありません。答えのない問題に、自分で考えて取り組んでいくことになります。

スマートフォンで、一瞬でさまざまな情報を得られるようになった今、「知っている」だけでは足りないのです。子どもの教育においても、「思考力が大切」「考える力を身につけさせるべきだ」とよく言われます。でも、どのようにすれば、「思考力」や「考える力」は身につくのでしょうか?

お子さんが小学生のときに、ぜひ一緒にしてほしいのが、家で「実験」をすることです。実験と言っても、難しいものではなく、家庭にある材料を使って手軽にできるものです。

例えば、「料理」はまさに科学実験です。生卵がゆで卵に変化するのは、「加熱によるタンパク質の変性実験」ですし、硬いお米がおいしいご飯に変わるのは、「デンプンの状態変化実験」です。

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