「理系科目が伸びる子」が家で繰り返していること 教科書外の実験をいろいろやってみよう
学校の理科の時間でも実験は行われています。でも、やる内容はたいてい教科書に載っている実験です。自分で好きな実験をすることができません。また、授業時間が限られていることもあり、自分のペースで実験を進めることは難しいです。
でも、家庭で実験を行えば、子どもたちは時間に縛られず、自分が納得できるまで、何度でも試行錯誤し、徹底的に考え、検証できます。決められた方法ではなく、自分なりの工夫をして手を動かして、自分の疑問を解明していくことができるのです。
実験において大切なことは、まさにこの部分です。なぜうまくいかないのだろう? どうして違う結果になったのだろう?と自分で手を動かしながらいろいろと試すことで、考える力は伸びていきます。
日常生活の中には不思議なことがたくさん
小さな子どもは、「なぜ空は青いの?」「なぜアリの行列はできているの?」など、たくさんの疑問を持ち、まわりの大人に質問をして困らせることがあります。身の回りにはたくさんの不思議があるのです。
2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹筑波大学名誉教授は、小さいころ、お風呂を沸かすお手伝いの中で、炎の色に興味を持たれたそうです。昔は、今のようにガスや電気ではなく、薪を燃やしてお風呂を沸かしていました。薪が燃えているときに、ビニールなどを入れると炎の色が変わることが面白かったそうです。
今は薪でお風呂を沸かすことはほとんどないと思いますが、ガスコンロを使って料理をしているときに同じ現象が起こることがあります。たとえば、お味噌汁などが吹きこぼれてしまうと、炎の色が青色からオレンジ色になります。
日常の中には、不思議なことがたくさんあるはずなのに、いつしかそれを当たり前だと思い、疑問に思わなくなってしまいます。再び「どうして?」と疑問に感じるようになるためには、実験をしてみるのがおすすめです。目の前で起こる現象を注意深く見ると、疑問がわいてくるはずです。
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