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認知症介護で注目される「ユマニチュード」の効果 ポイントは良好な関係構築と力を奪わないこと

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相手を尊重する介護技法、「ユマニチュード」に注目が集まっている。その中身とは。

介護のイメージ写真。高齢女性の手を握る笑顔の介護士
(写真:kou / PIXTA)

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認知症介護の手法としてフランス発の介護技法、「ユマニチュード」に注目が集まっている。

人間として尊重するケア

ユマニチュードとは「介護を受ける当事者を人間として尊重するケアの手法」のこと。認知症介護は意思疎通が難しく、精神的な負担が大きいが、ユマニチュードを用いることでケアをすんなり受け入れてくれるようになった、という声が多い。

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日本ユマニチュード学会の本田美和子代表理事は「ユマニチュードは、介護を受けるあなたを大切に思っているという気持ちを本人が理解できる形で表現することで、ケアを受け入れてもらいやすくできる」と語る。

ユマニチュードのポイントは2つ。1つ目が相手とよい関係を結ぶこと、2つ目が当事者の持つ力を奪わないことだ。

そしてその2つを実践するに当たり、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの技術が柱となる。これらは認知機能が低下している当事者の特性を理解したうえで組み立てられている。

「見る」で重要なのが、当事者の知覚範囲である正面から、近くで目を見て話しかけること。

「話す」際も相手が聞き取りやすい声で、なるべく多く前向きな内容を話す。

「触れる」でいちばん重要になるのが、つかまないこと。なるべく広い範囲を下から支えるように触る。認知症の人でなくとも、自分の意図しないところから突然話しかけられたり、急に腕をつかまれたりすれば、安心感は得られない。

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