有料会員限定

劇作家・渡辺えりが語る「認知症介護」の心構え 遠距離介護でも罪悪感を抱かないでほしい

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 最新
拡大
縮小

両親の介護に長年携わってきた劇作家の渡辺えり氏。同氏に認知症の遠距離介護のつらさ、介護制度の課題を聞いた。

劇作家・演出家・俳優の渡辺えり氏
渡辺えり(わたなべ・えり)/劇作家・演出家・俳優。1955年生まれ。山形県出身。舞台芸術学院、青俳演出部を経て、78年「劇団3○○」を設立。83年『ゲゲゲのげ』で岸田國士戯曲賞受賞。97年劇団解散後も多方面で活躍 (撮影:梅谷秀司)

特集「認知症 全対策」の他の記事を読む

劇作家で俳優の渡辺えり氏。山形の介護施設に暮らす認知症の両親の介護に長年携わり、介護をテーマにした戯曲も手がけている。

週刊東洋経済 2022年12/3特大号[雑誌](認知症 全対策)
『週刊東洋経済 2022年12/3特大号[雑誌](認知症 全対策)』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

週刊東洋経済 2022年12月3日号(11月28日発売)は「認知症 全対策」を特集。介護から予防、費用、相続まで認知症のあらゆる対策を網羅する。

同氏に遠距離介護のつらさ、介護制度の課題を聞いた。

──来年1月から始まる舞台『喜劇 老後の資金がありません』(京都・南座、東京・新橋演舞場)は、2021年に続く再演となります。

前作が好評で再演が実現した。長女の結婚資金、舅(しゅうと)の葬儀代、認知症の姑(しゅうとめ)の介護など、50代の主婦がタイトルどおり「老後の資金」に振り回される事態に見舞われる悲劇を明るく描いている。とくに女性は年齢を重ねると、家族にも理解されがたい孤独を抱えてしまうもの。時々お茶を飲みながら愚痴をこぼし、心のつらさを分かち合える友人の存在が大切だ。

劇中に、葬儀屋から高額なひつぎを買わされてしまうシーンがある。私も父の葬儀の際に葬儀屋とまったく同じやり取りをした。こういう状況は劇中のフィクションではなく現実に起こりうるものだ。

次ページ元旦になぜか卵焼きやハムなど日常の食卓
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
認知症 全対策
最終段階の臨床試験で抑制効果確認、23年申請へ
ポイントは良好な関係構築と力を奪わないこと
認知症対策の要は「10年前との違い」に気づくこと
発症の仕組みから診断方法まで専門医が回答
大ヒット作『認知症世界の歩き方』著者に聞く
遠距離介護でも罪悪感を抱かないでほしい
認知機能が低下する前に手を打つことが重要
介護費用を5パターンでシミュレーション
横領に移動制限、トラブルにどう対処するか
相続対策と資産凍結対策を兼ねる家族信託とは
100万円単位の診断一時金を出すタイプが主流
知識や理解だけでは乗り切れない介護の現実
介護拒否や物盗られ妄想、どう対応するべきか
高齢者の見守りに、最新家電を手軽に活用
悪徳施設を避けるには「安・近・短」に要注意
リハビリだけじゃない、症状進行の抑制効果も
認知症者が住みやすい社会へ、官民連携を推進
40代で「認知症」を発症、絶望から救った出会い
少人数開催の「小さなカフェ」が成功例に
治療法から生活支援まで急速に研究が進む
薬が本当に必要か、チェックする姿勢が重要
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内