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認知症でも元気に人生を楽しめると知ってほしい 40代で「認知症」を発症、絶望から救った出会い

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認知症だからといって、すぐに何もできなくなるのではない。元気に人生を楽しめる――。 40代で認知症を発症した下坂厚氏はそう語る。診断を受け絶望の淵に追いやられたものの、出会いが人生を変えた。

カメラマン・法人職員の下坂厚氏
下坂 厚(しもさか・あつし)/カメラマン・法人職員。1973年生まれ。カメラマンなどを経て、鮮魚店を立ち上げる。2019年に若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。現在は社会福祉法人京都福祉サービス協会勤務。若年性認知症当事者としてSNSなどでの発信活動に取り組む。

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65歳未満で発症する「若年性認知症」。日本での患者数は2020年時点で4万人弱といわれる。

週刊東洋経済 2022年12/3特大号[雑誌](認知症 全対策)
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週刊東洋経済 2022年12月3日号(11月28日発売)は「認知症 全対策」を特集。介護から予防、費用、相続まで認知症のあらゆる対策を網羅する。

若年性認知症当事者である下坂厚さんに、症状とどう向き合うのか、その思いを聞いた。

──診断が下ったときはどんな思いだったのでしょうか。

3年前、46歳のとき若年性アルツハイマー型認知症と診断された。

仲間と鮮魚店を立ち上げたばかりで、やる気に満ちあふれていた時期に大きなショックを受けた。注文を忘れるなど仕事のミスが増えたのは自覚しており、最初は疲れのせいかと思っていた。

しかし、毎日顔を合わせる同僚の名前が思い出せなかったり、職場までの道を頻繁に間違えたりするようになり、これはおかしいと受診した。

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